「内顎類」の版間の差分

| 界 = [[動物界]] {{interlangSname|en|Animalia}}

| 門 = [[節足動物門]] {{interlangSname|en|Arthropoda}}

| 亜門 = [[六脚亜門]] {{langSname|la|Hexapoda}}

| 綱 = '''内顎綱''' {{lang|laSname|Entognatha}}

*[[カマアシトビムシ目]] {{interlangSname|en|Collembola}}

*[[トビコムシ目]] {{interlangSname|en|Diplura}}

*[[コカマアシムシ目]] {{interlangSname|en|Protura}}

'''内顎綱''' (Entognatha) は、[[無翅]]の[[節足動物門]]の[[綱 (分類である学)|綱]]の一つ。[[昆虫]]（外顎綱）とともに[[六脚類]]を構成する<ref name="Grimaldi">{{cite book |author=David A. Grimaldi & Michael S. Engel |year=2005 |title=Evolution of the Insects |publisher=Cambridge University Press |isbn=978-0-521-82149-0 |chapter=Arthropods and the origin of insects |pages=93–118 |url=http://books.google.co.uk/books?id=Ql6Jl6wKb88C&pg=PA111}}</ref><ref name="Gullan">{{cite book |author=P. J. Gullan, Peter Cranston |year=2010 |title=The Insects: an Outline of Entomology |edition=4th |publisher=John Wiley and Sons |isbn=978-1-4443-3036-6 |chapter=Insect systematics: phylogeny and classification |pages=189–222 |url=http://books.google.co.uk/books?id=S7yGZasJ7nEC&pg=PA201}}</ref>。[[口器]]は内顎であり、つまり頭部の中に格納されている。また内顎綱は無翅であり、[[昆虫の翅|翅]]を欠く。この綱には、[[カマアシムシ目]]、[[トビムシ目]]、[[コムシ目]]の3つの目を含む<ref name="Grimaldi"/><ref name="Gullan"/>。これら3つの分類は、歴史的過去には[[シミ目]]に統合され、[[無翅亜綱]]を構成していたが、これらは昆虫とは独立に、また互いの中でも独立に進化してきたことが認識されてきた<ref>{{cite book |author=Alessandro Minelli |year=2009 |title=Perspectives in Animal Phylogeny and Evolution |publisher=Oxford University Press |isbn=978-0-19-856620-5 |chapter=A gallery of the major bilaterian clades |pages=71–109 |url=http://books.google.co.uk/books?id=ood5LEkVTxcC&pg=PA101}}</ref>。目の間には恐らく密接な関係はなく、その場合、内顎綱は[[多系統群]]である<ref name="Gullan"/>。

これらの小さな節足動物は翅を持たないが、昆虫のいくつかの目のように二次的に失った訳ではない。口器は、gnathal pouchと呼ばれる頭蓋の窩に格納され、そのため下大顎と上小顎の先端が少し露出しているだけである<ref name="Grimaldi"/>。この窩は胎児期に、両側頭部の口付近の硬皮が下唇と融合する、口付近の両側頭部の骨片により、胎児期にことで形成される<ref name="Grimaldi"/>。昆虫とのその他の違いは、昆虫では基部の2節だけがそうなっているのに対し、[[触角]]の各節が筋系になっていることである。精子の伝達は間接的であり、雌は[[産卵管]]を持つ。3つの目の中で、トビムシ目のみが眼を持つが<ref name="Gullan"/>、その多くは見ることができず、[[複眼]]があったとしてる場合でも[[個眼]]の数は8つ以上にはならない下である。

*トビムシ目は、第一腹節に[[腹管]]と呼ばれる管を持ち、水分の吸収に用いられている。第三腹節は、[[叉骨状器]]を支える[[支帯]]構造となっている。トビムシは、叉骨状器を「バネ」として跳躍する。