削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
14行目:
 
また他の説では、マナの伝承が誕生した原像として、[[カイガラムシ]]などの[[カメムシ目]][[ヨコバイ亜目]]の排泄物である[[甘露]]が乾燥したものと想定されている。ヨコバイ亜目の昆虫は植物から吸汁して生活するが、中でも篩管液を専門に摂取するものが多い。植物の篩管の中の液には糖分は多量に溶けているが、アミノ酸や[[ビタミンB群]]など他の栄養素は乏しい。そのため、これらの昆虫の消化管には濾過室と呼ばれる器官があって、過剰の糖分と水分を消化管後部に短絡させて排泄してしまう。これが甘露であり、西アジアのような乾燥地帯では水分がすぐに蒸発するため、植物に群がったカイガラムシの下で霜のように堆積した甘露の成分が容易に採集できる。後世の西アジア[[遊牧民]]の民俗例でも、実際にこれを採取して食用にする事例が報告されている。[[イラク]]では、乾燥した甘露を採取した後、不純物を取り除いて[[ヌガー]]のような菓子を作る。しかし、イスラエルの民は、マナを集めるための壷を抱えていたともされるので、何らかの固形の自然の産物、果物もしくは実であった可能性もある。現に西アジア(ウイグル・カザフスタン)付近は[[リンゴ]]の原産地である事で知られている。
 
== キノコ説 ==
出エジプト記/ 16章 13節以降の記載、
「夕方になると、うずらが飛んで来て、宿営を覆い、朝には宿営の周りに露が降りた。 この降りた露が蒸発すると、見よ、荒れ野の地表を覆って薄くて壊れやすいものが大地の霜のように薄く残っていた。イスラエルの人々はそれを見て、これは一体何だろうと、口々に言った。彼らはそれが何であるか知らなかったからである。モーセは彼らに言った。「これこそ、主があなたたちに食物として与えられたパンである。」
から、露が下りた後に発生するキノコという説もある。
 
== 外部リンク ==