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{{出典の明記|date=2008年1月}}
'''ミュージック・ビデオ'''({{lang-en-short|musicMusic video}}、'''プロモーション・ビデオ''' ('''PV''') 、'''ビデオ・クリップ''')は、主に[[ポピュラー音楽]]の[[家|ミュージシャン]]、グループ等発表楽曲際し合わせて制作される、[[楽曲]]を含む[[映像]]作品。[[CD]]の販売促進や宣伝を目的として制作されること多いが、[[MTV]]等によって普及して以降は映像作品としての評価も求められている。[[日本]]では、'''プロモーション・ビデオ'''、'''PV'''、'''ビデオ・クリップ'''、'''クリップ'''と称される事も多い。
 
== 概要 ==
ミュージック・ビデオの概念は[[1970年代]]以前から存在しており、ポップミュージック以前では[[ウォルト・ディズニー・カンパニー|ディズニー]]制作の「[[ファンタジア (映画)|ファンタジア]]」などが音楽と映像を融合させた作品として著名である。[[イギリス]]の[[ロック (音楽)|ロック]][[バンド (音楽)|バンド]]、[[ザ・ビートルズ]]が新曲リリースの度に、様々なテレビ番組に出演しなければならない事を疎ましく思い、演奏シーンとイメージ映像を組み合わせた映像作品を予め作成し、[[テレビ局]]へ提供したのが始まりという説が一般的に浸透している。実際、ビートルズのメンバーでギタリストの[[ジョージ・ハリスン]]は「[[MTV]]は僕たちの発明品だよ(笑)」と、冗談半分、本気半分で語っている他、ビートルズの主演映画「[[ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (映画)|ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!]]」「[[ヘルプ!4人はアイドル]]」の監督を務めた[[リチャード・レスター]]は、[[MTV]]から「あなたはMTVの父だ」と賞状を贈られている<ref>「ヘルプ!」DVD特典インタビュー</ref>。その後、[[クイーン (バンド)|クイーン]]による「[[ボヘミアン・ラプソディ]]」の{{要出典範囲|演奏シーンにとどまらない映像技術を使ったビデオでその存在が一躍有名になり|date=2013年6月}}(なお、この「ボヘミアン・ラプソディ」は{{要出典範囲|世界で初めての「プロモーションを目的としたビデオ」として一般的に認識されている|date=2013年6月}})、[[アメリカ合衆国]]で[[1980年代]]にMTVの登場によって急速に一般化した。特に[[マイケル・ジャクソン]]や[[マドンナ (歌手)|マドンナ]]はミュージックビデオを駆使した例である(マイケル・ジャクソンの「[[スリラー (曲)|スリラー]]」や「[[バッド (曲)|バッド]]」などは当時非常に話題を呼んだ)。
 
現在のような形態のプロモーション・ビデオの{{要出典範囲|最も早い例は[[バグルズ]]の[[1979年]]のヒット曲「[[ラジオ・スターの悲劇]]」のイメージビデオだったと言う見方が多い|date=2013年6月}}。{{要出典範囲|このビデオが評判となり|date=2013年6月}}、ロック系ミュージシャンが新曲をリリースする度に、凝ったプロモーション・ビデオを制作するのが当然になっていった。前述のMTVの誕生と発展もほぼ軌を一にしている。
 
== 日本 ==
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[[1993年]]の『[[第35回日本レコード大賞]]』に初めて「ミュージックビデオ賞」が登場した。受賞したのは[[trf]]「EZ DO DANCE」と[[米米クラブ]]「THE 8TH OF ACE」。ただしこの賞が設置されていたのはこの年と翌[[1994年]]の『[[第36回日本レコード大賞]]』のみ。
 
== 2000以降 ==
一般に[[シングル]]曲のプロモーションのために制作されることが多いが、[[2000年代]]に入るとシングルCD市場の衰退などの要因によりアルバム収録曲のミュージック・ビデオが制作されるケースが多くなった。[[50セント]]の[[2005年]]のアルバム『The Massacre』のスペシャルエディション(再発盤)や[[ベック (歌手)|ベック]]の2006年のアルバム『The Information』には収録曲全曲のビデオを収録したDVDが付き{{要出典範囲|話題となっ属され|date=2013年6月}}近年日本でも海外の手法を取り入れる形で、アルバム発売に際してそのリードトラックをシングルCDとしては発売しないままビデオのみ制作するケースも増えてきている。
 
ミュージック・ビデオにストーリー性を加味する物も多く、最も有名なものに[[マイケル・ジャクソン]]の「[[スリラー (曲)|スリラー]]」(1983年)がある。ユニークな例では、同じ曲で違う歌詞の全12曲(12章、約40分)でストーリーを展開した[[R・ケリー]]の「トラップト・イン・ザ・クローゼット」(DVDとして纏められている)がある。
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日本国内でミュージック・ビデオは[[スカパー!プレミアムサービス|スカパー!]]や、[[ケーブルテレビ]]局などを介した[[衛星放送|CS]][[音楽専門チャンネル一覧|音楽専門チャンネル]]([[MUSIC ON! TV]]、[[MTVジャパン]]、[[スペースシャワーTV]]など)で視聴できる。また近年は[[YouTube]]などの[[インターネット]]の動画配信[[ウェブサイト]]や[[iTunes Store]]などでも視聴できる。他にも、[[テレビ神奈川]] (tvk) が古くからミュージック・ビデオを多数放送している。また邦楽のミュージック・ビデオについては、1990年代中頃から[[バラエティ番組]]などのエンディング時の[[クレジットタイトル|スタッフロール]]のバックにタイアップ曲のミュージック・ビデオを流す手法が見られはじめ、2000年代以降には同様の手法を取る番組が数多く見られるようになった。ただしこの場合はサビの部分のみの30秒前後だけ流されることが大半である。
 
最近はまた、[[ハイビジョン]]撮影される作品も増えている。しかし、ミュージック・ビデオが収録された[[Blu-ray Disc]]が付録に付いたCDがリリース<ref>例えば、[[アイドリング!!! (グループ)|アイドリング!!!]]は2012年以降CD+BD盤が限定盤の一種としてリリースされている</ref>されることは稀で、放送技術上の問題から公開される際に[[標準画質映像|標準画質]]に落とされて放送されたり、DVD収録時に[[レターボックス]]で収録される形がほとんどである。近年では[[画面アスペクト比|16:9]]で収録される作品も増えているが、アルバム付属DVDやPV集で以前の作品と同時に収録されると、それらとの兼ね合いからレターボックスに落とされて収録される事が多い。
 
== 問題点 ==
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== 著名な作品 ==
* '''[[スクリーム (曲)|Scream]]''' - [[マイケル・ジャクソン]]、[[ジャネット・ジャクソン]]
:: 史上最も費用のかかったミュージック・ビデオとして[[ギネス・ワールド・レコーズ]]に認定を受けている<ref name="vision">マイケル・ジャクソン VISIONブックレット</ref>。
* '''[[スリラー (曲)|Thriller]]''' - マイケル・ジャクソン
:: [[MTV]]における、「今まで作られたミュージック・ビデオの中で最も偉大なベスト100」で第一位<ref name="vision"/>。ミュージック・ビデオとしては唯一[[アメリカ議会図書館]]に永久保存されている<ref>{{Cite web|url=http://eiga.com/news/20100105/12/|title=マイケル・ジャクソン「スリラー」のフィルムが永久保存決定|accessdate=2014-7-19}}</ref><ref group="注釈">2014年7月現在</ref>。
 
== ミュージック・ビデオの監督として有名な人物 ==