「婚前交渉」の版間の差分

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ただし、出産時に結婚していなかった場合は、[[婚外子]]([[非嫡出子]])として、出産した子に対する民法上の適用が大きく異なることとなる。
 
妊娠の原因が婚前交渉であることが、[[人工妊娠中絶]]を行う正当理由であるとは、法律的には認められていない。ただし、[[母体保護法]]の「経済的事由」に偽装して中絶手術が行われている実態がある。
 
日本では婚前交渉による妊娠を経て、(女性が)出産する選択をした場合、両者は[[できちゃった結婚|結婚]]をするのが当然とする風潮がある<ref>「独身の時に子供ができたら結婚した方が良いか」との問いに、「そう思わない」と答える者の割合はおおむね1割以下である。 — [[内閣府]]『平成17年版 国民生活白書』第1章 補論1[http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h17/01_honpen/index.html]</ref>。また、実際にほとんどの出産を選択したカップルが結婚している<ref>全出生数に占める嫡出子の割合は98%である。 — [[内閣府]]『平成17年版 国民生活白書』第1章 補論1[http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h17/01_honpen/index.html]</ref>。
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日本において従来多かった見合い結婚に対し、[[1955年]]頃から[[恋愛結婚]]が増加した<ref name="YAMADA">[[山田昌弘]]著『少子社会日本』ISBN 4004310709</ref>。[[1960年]]以前は結婚を前提としなければ性行為ができなかったので、婚前交渉の語が使われ、恋愛関係があった場合に「別れる自由」はなかった<ref name="YAMADA" />。1970年代から「別れる自由」というものが普及した<ref>[[山田昌弘]]著『家族というリスク』p.186</ref>。また、恋愛と結婚が分離したために、結婚しなくてもセックスしてもよいという意識を持つ者が増えた<ref name="YAMADA" />。
日本の[[儒教]]の性道徳は厳しかったが、[[1960年代]]以降に「愛していれば」の語を婚前交渉の口実に用いるようになり、[[1970年]]代の[[フェミニズム]]によって女性の性欲の解放」と[[人工妊娠中絶]]の権利が主張され、結婚にとらわれない性行為が広まった<ref name="MACHIDA" />。[[1983年]]に発表された[[モア・レポート]]が「女性の性の解放」、「女性の性の自由」を主張し、「責任がとれれば」「納得があれば」結婚外の男女の性行為が認められると主張した影響が大きいとされる<ref name="MACHIDA" />。アメリカの娯楽産業とメディアにより彼らは「婚前交渉、婚外交渉、同性愛を受け入れるべきだ」と思うようになったという<ref name="Dobson12">[[ジェームス・ドブソン]]『夫婦の理解を深める10のヒント』[[ファミリー・フォーカス・ジャパン]] p.84-85</ref>。
この[[アメリカ合衆国]]の1970年代から1980年代の「性革命」は日本の性教育に輸入された<ref name="MACHIDA">[[町田健一]] 、富永国比古共著『愛するってどういうこと?-新しい性教育ガイド』ISBN 4892223026</ref>。[[アラン・ブルーム (哲学者)|アラン・ブルーム]]は「アメリカの精神」は「アメリカの性革命」によって滅んだと断言する<ref name="MACHIDA" />。