「M249軽機関銃」の版間の差分

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== 設計 ==
[[File:M249 FN MINIMI DM-SD-05-05342.jpg|thumb|射撃訓練場にて、{{仮リンク|M2三脚|label=M122A1三脚|en|M2 tripod}}に取り付けたM249で射撃を行う海兵隊員(2003年11月)]]
M249は、[[弾帯|弾帯給弾式]]の[[軽機関銃]]である<ref name="Bonds-2002-451"/>。通常、[[M27リンク|M27弾帯]]によって接続された[[5.56x45mm NATO弾]](M855通常弾およびM858[[曳光弾]])を使用する。また、弾帯は銃の下方に固定できる[[合成樹脂|プラスチック]]製の[[弾倉]]かカンバス製の弾帯袋に収納される<ref name="Bonds-2002-451"/>。小銃用の[[STANAG マガジン]]も使用できるが、発射速度の違いから装弾不良が起こりやすく、弾帯が使用できない状況での緊急対処としてのみ認められている
 
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作動方式には[[ガス圧作動方式]]および[[オープンボルト]]方式が採用されている。引き金が引かれると、まずボルトとボルトキャリアがリコイルスプリングの力で前進する。これに伴い、弾帯から分離された[[弾丸|銃弾]]が[[薬室]]へ送られ発射される。この際に燃焼ガスの一部が[[銃砲身|銃身]]の穴を経由して薬室に送られる。このガスの圧力によりピストンが動作し、排莢および次弾の抽出、弾帯の移動、リコイルスプリングの圧縮を行い、次の発射に備えるのである。M249の全長は{{convert|1,041|mm|in|abbr=on|0}}であり、重量は{{convert|7.5|kg|lb|abbr=on|0}}(200発分の弾帯とプラスチック製弾倉を取り付けた状態で{{convert|10|kg|lb|abbr=on|0}}であり、決して扱いやすい銃器とは言えない<ref name="Crawford-2003-17"/>。
 
銃身の[[ライフリング]]のピッチは1周{{convert|180|mm|in|abbr=on|0}}である。銃身は[[空冷]]式で、また、銃身交換を容易にするべく銃身周辺の構造は簡単に取り外せるようになっている<ref name="Crawford-2003-17"/>。高さの調節が可能な折畳式[[二脚]]を標準的に備えるほか、{{仮リンク|M192軽量地上銃架|label=M192三脚|en|M192 Lightweight Ground Mount}}や車載用[[銃架]]に取り付けることも可能である。[[機関銃]]としての持続射撃能力を十分に備えつつも、射撃精度は[[小銃]]と同程度とされる。ガス規整子を切り替えることで、射撃速度を725発/分と1,000発/分のいずれかに設定することができる。1,000発の設定は、銃が汚れている場合や寒冷地などの特殊な状況での運用を想定して設計されたものであった。なお、この2点切替式のガス規整子は[[1985年]]の改良で廃止された。一般に銃身を過熱させずに射撃する場合、M249の平均的な射撃速度は850発/分程度であるという<ref name="Bonds-2002-451"/>。