「旭川市旭山動物園」の版間の差分

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かつて動物園は大都市にしかない施設であり、北海道では[[1951年]]にようやく[[札幌市円山動物園]]が開園した。[[高度経済成長]]の到来した[[1960年]]前後から全国の地方都市で盛んに動物園が建設されるようになり、[[1963年]]には[[おびひろ動物園]]が開園した。
 
旭川市でも動物園開設を求める声が大きくなり、当時の[[五十嵐広三]]市長(後の[[建設大臣]]・[[内閣官房長官]])が、[[1964年]]度以降開園へ向け予算をつけた。建設地には市内数カ所の候補があったが、地形や地質が適していたこと、また市内[[繁華街|中心部]]から[[旭川電気軌道]]の路面電車([[旭川電気軌道東旭川線]]、[[1972年]]限りで廃止)が運行されていたことなどが決め手となり、市の東部にある旭山が選ばれた。[[1966年]]4月着工、[[1967年]]6月完工、総事業費は約2億5千万円であった。各地に預託されていた動物を運び入れて開園したのは1967年7月1日である。当初の動物は75種505点だった。なお、これには[[コイ]]200匹も含まれている。
 
当初40万人ほどだった年間入園者数は、旭川市の人口増とともに右肩上がりに増加したが、[[1983年]]の約59万7千人をピークに減少に転じた。[[1994年]]には[[ゴリラ|ニシローランドゴリラ]]<ref name="ho20080323"/>と[[ワオキツネザル]]が相次いで[[エキノコックス症]]で死亡するという事態が発生、施設面も含めて予防策を検討するために8月27日で営業を切り上げた。[[ヒト|人間]]への[[感染]]の恐れはほとんどなかったが、市民の不安は大きく、入園者減少に追い打ちをかける形となった。[[1996年]]には約26万人まで入園者数は落ち込んだ<ref name="ho20080323"/>。