「H&K HK416」の版間の差分

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アメリカ軍への採用が「国産品ではない」という点から阻害されることと、武器の輸出入に関する国際的規制の手続きが販路拡大の障害になることから、H&K社はアメリカ政府及びアメリカ国内に納入・販売するものについてはアメリカでの現地生産を行う方針に切り替え、[[2007年]]に銃器部品の製造会社であるウィルコックス・インダストリーズ(wilcoX industries)と提携、HK416のアメリカ市場向け民間モデルであるMR556より国内生産を開始し、アメリカ現地法人の販売モデルであるHK416Dについても順次国内生産に切り替えられている。
 
HK416は運用試験の結果を受けて細かな仕様の改良・改修が段階的に繰り返されており、特に、[[ノルウェー軍]]が制式採用するにあたり独自に発注した仕様(HK416N)がその後のモデルにも採り入れられている。[[2012年]]にはM4カービンの全面更新用たる米軍次期カービン計画(ICC:Individual Carbine Competition)に応募するために、HK417の派生型である「G28」の特徴を採り入れた改良型の「'''HK416A5'''」が開発されているが、この計画も「M4に全面的に更新しなければならないほどの問題はなく、予算的にも困難が多い」として中止され<ref group="注釈">このようにM16/M4の後継となる制式小銃の計画が立ち上がっては中止される背景には、[[冷戦]]終結以降の[[軍縮]]と、21世紀に入ってよりは[[アメリカ同時多発テロ事件]]以降の[[対テロ戦争]]の勃発により、国防予算に占める戦費の増大が新兵器の導入を阻害していることと、アメリカ海兵隊を始めとした軍と[[国防総省]]内に「基幹兵器である制式小銃が自国産でないことは好ましくない」という反発が強く、コルト社を始めとしたアメリカ国内の銃器メーカーの反発も強いことがある。<br/>特に各メーカーの[[ロビー活動]]は露骨とも呼べる積極性を持って行われている。</ref>、H&K社の再度の期待も空しくHK416がアメリカ軍に全面的に採用される機会は訪れなかった。
 
2010年には16インチ銃身型に小規模な改修を加えたモデルが[[アメリカ海兵隊]]に'''M27'''として採用され、2014年にはHK416A5はドイツ法執行機関/連邦軍に「'''G38'''」として公式に採用されている<ref name="HK416_1">[http://www.thefirearmblog.com/blog/2014/09/01/hk416a5-now-g38/ TFB(THE FIREARMS BLOG.COM):September 1, 2014 "The HK416A5 Is Now The G38"]</ref><ref name="HK416_2">[http://strategie-technik.blogspot.jp/2014/08/neu-im-katalog-g38-alias-hk416a5.html STRATEGIE & TECHNIK:28. August 2014"Neu im Katalog: G38 alias HK416A5 "]</ref>。
 
HK416A5にも生産時期により細かな仕様の変更が行われており、H&K社では今後も改良を続けていくとしている。