「ゼロ THE MAN OF THE CREATION」の版間の差分

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単行本1巻や55巻に収録されたエピソードで断片的に、第400 - 401話の特別編でゼロの少年時代が語られている。
 
本名は'''榊零'''(さかき れい)。[[陶芸家]]であった榊万作の息子で、幼い頃から父親に芸術方面の才能を見出され、しばしば2人で世界中の美術館や博物館を訪れていた。しかし父親は旧知の人物である[[美術商]]の日陰に騙されて[[須恵器]]の贋作を作ってしまい、芸術家としての名を汚されたことが原因で自殺した。しかし、自殺する前に贋作を完成させた万作の歓喜の涙は忘れられないと第401話の中で語られ、零は贋作作りの中で芸術家として汚されたから自殺したわけではなく、全ての引き際を教えるためだったと悟っている。この一件で万作の歓喜の涙の意味を知り、自らもその世界に辿り着き、後のゼロとしての礎が築かれている。なお、(のちに報復として贋作の須恵器を日陰の取引先に大量に送りつけ、失脚させている。その数年後、まだ10代の零は単身渡米する。それからしばらくの間、「零」または「ゼロ」と名乗る青年が高名な学者に相手の専門分野に関する議論を挑み、打ち負かしたという話が各地の大学などに残されている。彼がどのような経緯で贋作者となったのかは不明であるが、20代前半には既に裏の世界である程度名の知られた存在となっていたらしい。
 
ゼロの過去について知っているのは55巻に収録されたエピソードの登場人物(榊万作の作品を愛好していた老政治家の北山とその孫娘、および彼の部下)だけと思われる。また彼らにしても、榊零とゼロが同一人物であるという物的証拠は手に入れられなかったらしい。