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== 概説 ==
<!-- もともと部族tribeの語源であるラテン語tibusは、野蛮人という意味であるが、-->史学において使われる場合部族は、近代国家成立以前の言語集団あるいは政治集団を対象に広く一般に使われるカテゴリーのことであるが、現在の集団に対して用いる場合には、様々な問題が含まれているとして、多くの人類学者によって批判され、近年は民族という語に統一されつつある<ref>例えば[[スチュアート・ヘンリ]]をはじめとした最近の文化人類学者・社会学者の多くは、部族と[[民族]]の呼称の間には明確な客観的な区別がなく、アフリカでの民族紛争では意図的に「部族」の語が用いられるなど「文明度」という差別的な植民地主義的評価基準が作為的に用いられているとして、部族の呼称を避けるべきであると主張する。かれらは、民族の下位分類としての[[氏族]]などの帰属集団は歴史的に差別的なニュアンスを帯びている部族ではなく、[[支族]]などの呼称を使うべきである、とする。(『民族幻想論--あいまいな民族・つくられた人種』(解放出版社 2002年))</ref>。その用法は
#文化・言語を共有する集団で、「未開社会」とほぼ同義とされるもの
#親族関係や出自によって構成され、社会進化の一段階に対応するもの