削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
3行目:
 
==概要==
殆どの場合[[オス]]が自分の[[配偶子]]である[[精子]]を[[メス (動物)|メス]]の体内に送り込み、メスの体内で[[卵子]]と[[受精]]するために行われるが、動物の種によっては逆の例(メスが卵をオスの体内に送り込む)もある([[タツノオトシゴ]]など)。つなぎ合わせる部分は一般に、'''交尾器'''、'''交接器'''と呼ばれる特殊に分化した生殖器官で、配偶子を確実に送り込めるように、一方の交尾器が突起状、もう一方の交尾器がそれを受けるような窪み状になっていることが多い。交尾器は体の後ろのほうにあることが多いので、交尾のときには体の後ろの部分をくっつけ合っているように見えることから、「交尾」の名がある。
 
[[ヒト]]の場合には、交尾という言葉を用いず、特に[[性行為|性交]]と呼ばれる。ヒトの性交には、体内受精以外に愛情の表現行為、快楽のための行為などの意味があるが、これは他の動物でも同様である。動物が[[オーガズム]]を感じているかは明らかではないが、いくつかのほ乳類ではオーガズムと見られる振る舞いが観察される<ref>マーリーン・ズック著 『性淘汰』</ref>。[[ネコ科]]の動物では交尾が刺激となって[[排卵]]する。[[ハツカネズミ|マウス]]のように交尾の刺激によって[[妊娠]]が維持されたり、[[ボノボ]]や一部の[[ネズミ]]のように交尾行動が[[つがい]]の絆を深めるように作用する例もある。このようにヒトでも他の動物でも交尾には複数の[[機能]]と直接的な[[動機]]があり、[[繁殖]]はその結果として起こる。