「戦場のヴァルキュリア3」の版間の差分

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[[シミュレーションロールプレイングゲーム|シミュレーションRPG]]に[[アクションゲーム]]の要素を加えた戦闘システム「BLiTZ(ブリッツ)」と、個性的なキャラクターによる戦場での人間ドラマを特徴とした<ref name=watch1109>[[Impress Watch|Game Watch]] [http://game.watch.impress.co.jp/docs/review/20101109_405585.html PSPゲームファーストインプレッション「戦場のヴァルキュリア3」- GAME Watch]参照。</ref>[[戦場のヴァルキュリアシリーズ]]の3作目として製作された作品。キャッチコピーは「'''絶望の果て、歴史を変えた名もなき戦士たちの物語'''」。
 
『[[戦場のヴァルキュリア]]』(以下『1』)と同じく架空のヨーロッパ大陸で起こったガリア戦役を舞台としており、歴史に残らなかった部隊の戦いの記録という設定で物語は描かれる。ガリア戦役における主要な戦いを表側から制して人々に知られる英雄となった義勇軍
時間軸は『1』と同年、『[[戦場のヴァルキュリア2]]』の2年前となっており、前2作で既出のキャラクターも登場するなど、『2』へと繋がる内容にもなっている<ref>Game Watch [http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20101008_398659.html セガ、PSP「戦場のヴァルキュリア3」 名も無き兵士達の闘いを描いたシリーズ最新作 主要キャラクターと世界観を紹介]参考</ref>。
 
発売週の売上はメディアクリエイト調べ、アスキー総合研究所調べで約10.2万本を記録し<ref>[[4gamer.net]] [http://www.4gamer.net/games/117/G011794/20110202049/ 「THE LAST STORY」11万本,「戦場のヴァルキュリア3」10万本。12タイトルが一気にランクインの「ゲームソフト週間販売ランキング」]</ref><ref>電撃オンライン [http://news.dengeki.com/soft/ranking/ranking.html ソフトウェア 週間販売ランキング TOP20]</ref>、家庭用ゲームの週間売上ランキングで2位の結果を残した。
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2011年11月24日には通常版に新たなエピソードを加え、販売価格を下げた『'''戦場のヴァルキュリア3 EXTRA EDITION'''』(E2)が発売された。
 
[[PSストア]]でE2のDL版も販売された。[[PlayStation Vita TV]]による大画面プレイにも対応している。
== ゲーム内容 ==
ゲームは章立てになっており、主人公が率いる部隊をプレイヤーが動かす形で進行する。進軍マップで部隊の行き先を選択し、戦闘ミッションでは部隊の各兵士を動かすのがプレイヤーの役割である。戦闘では従来のシリーズと同じく[[戦場のヴァルキュリアシリーズ#BLiTZ|BLiTZ(ブリッツ)]]が採用されており、[[ターン制ストラテジー|ターン制]]を基本的としながら自軍ユニットの行動中はリアルタイムで敵兵士が攻撃を仕掛けてくるシステムとなっている。戦闘で敗北した場合はその直前からやり押しとなる。
 
== ゲーム内容システム ==
進軍マップは第1作におけるブックモードに相当し、地図上のシンボルを選択することで進行ルートと共にイベントシーンやミッションの選択を行うモードである<ref>4gamer.net [http://www.4gamer.net/games/119/G011916/20101117046/ 敵は帝国軍の特殊部隊。「戦場のヴァルキュリア3」,クルト達ネームレスの前に立ちはだかる「カラミティ・レーヴェン」とは]より</ref>。場所によっては分岐するルートがあり、ルートの進め方によって展開が変化することもある。また、戦闘内容によってルートの分岐が生じるミッションがあり、その後の展開や進軍マップで現れるルートが変化することもある。
ゲームは章立てになっており、主人公が率いる部隊をプレイヤーが動かす形で進行する。メインシナリオは全20章で、それ以外ではネームレス隊員ごとの成長イベント、エースキャラ撃破での鹵獲武器入手や装備アイテム獲得、前日端やサイドストーリーなど多岐にわたる「断章」。EX版ではダウンロードコンテンツ(DLC)をプレイする「エクストラ」のモードをガリア全域MAPから切り替える形になっている。各MAPにおける戦闘をすべて最高のSランクでクリアするとMAPアイコンが金色に変わる特典もある。
 
ゲームは章立てになっており、主人公が率いる部隊をプレイヤーが動かす形で進行する。進軍マップで部隊の行き先を選択し、戦闘ミッションでは部隊の各兵士を動かすのがプレイヤーの役割である。戦闘では従来のシリーズと同じく[[戦場のヴァルキュリアシリーズ#BLiTZ|BLiTZ(ブリッツ)]]が採用されており、[[ターン制ストラテジー|ターン制]]を基本的としながら自軍ユニットの行動中はリアルタイムで敵兵士が攻撃を仕掛け応射してくるシステムとなっている。通常はプレイヤー先行だが本作ではプレイヤー後攻のステージもある。戦闘で敗北した場合はその戦闘に入る直前からやり押しも選択出来る。敗北条件は過去作比較してかり緩くなっており、クルトの戦闘不能が敗北条件でない限りクルトが戦闘不能に陥っても即敗北とはならない。<ref>それどころか支援兵で蘇生用ラグナエイドを使えば倒れた地点から即戦線復帰して作戦を続行出来る。ペナルティーは士気低下と戦闘結果画面での味方損傷回数による獲得報酬ダウンのみ</ref>
戦闘で出撃できる兵数はミッションによって異なるが最大9人となっている。『2』から採用されたエリア制(1つのマップを複数のエリアに分割する方式)が引き継がれており、1エリアに置ける最大人数は5人までである。また、ブリーフィング時に武器を変更することでそのユニットの兵種も変えることができる。
 
進軍マップは第1作におけるブックモードに相当し、地図上のシンボルを選択することで進行ルートと共にイベントシーンやミッションの選択を行うモードである<ref>4gamer.net [http://www.4gamer.net/games/119/G011916/20101117046/ 敵は帝国軍の特殊部隊。「戦場のヴァルキュリア3」,クルト達ネームレスの前に立ちはだかる「カラミティ・レーヴェン」とは]より</ref>。場所によっては分岐するルートがあり、ルートの進め方によって展開・作戦数が変化することもある。また、戦闘内容によってルートの分岐が生じるミッションがあり、その後の展開や進軍マップで現れるルートが変化することもある。また、基本的にフリーミッションはシナリオバトルとは無関係だが、一部のフリーミッションはクリアすることで支援砲撃解除などの特典がつく
本作の特徴としては'''特殊化'''があり、クルト、リエラ、イムカの主要キャラクター3人の行動時<ref>ゲストキャラクターは含まず</ref>にSPと呼ばれるポイントを消費することで通常時とは異なる行動をとることができる。特殊化によって得られる能力は三人三様で、1つのミッション中に使用できるSPは限られている<ref name=watch1109 />。
 
戦闘で出撃できる兵数はミッションによって異なるが最大9人となっている。『2』から採用されたエリア制(1つのマップを複数のエリアに分割する方式)が引き継がれており、1エリアに置ける最大人数は5人までである。2と同様に初期配置を埋めない穴あき状態で戦闘を開始するのも戦法で、クルト一人配置してのスタートで良い場合もある。別働隊配置そのものが罠(置くと強力な部隊に正面から阻れ身動きすら出来なくなる)だっブリーフィング時武器初期配置変更しておかないといきなり作戦失敗することもある。自軍制圧拠点エリア内なら0CP、れ以外なら1CPでユニットの兵種も変えを退去させられことができ点も2から継承している。
=== 育成 ===
進軍マップにある本拠地では自軍の強化ができる。本作では味方キャラクターの兵種が自由に変えられるようになっており、レベルアップの際には部隊全員をステータス別に強化させるシステムになっている。
 
訓練・通算戦績の確認・マスターテーブル・武器の購入・戦車の修理・人物総覧確認は本拠地でしか行えないが、兵科・装備・ポテンシャル・戦車の車種・装備変更はバトル直前画面でも可能。
これまでのシリーズと同様に個々のキャラクターの兵種をより性能のよい上位の兵種へクラスチェンジできるようになっているが、本作ではレベルではなく熟練度によってクラスチェンジは行われる。熟練度は戦闘ミッションでの活躍に応じて加算されるようになっており、各キャラクターの兵科ごとに溜めることでクラスチェンジが可能になる。本作では兵科は偵察、突撃、対戦車、支援、技甲、狙撃、機関銃、剣甲の8つがあり、それぞれの兵科には3段階の兵種が存在する。
 
== 新システム『特殊化』 ==
戦闘での状況に応じて発動する[[戦場のヴァルキュリアシリーズ#ポテンシャル|ポテンシャル]]もプレイヤーの意図で育成できるようになっている。育成できるのはレベルと各兵種の熟練度に応じて覚えていくバトルポテンシャルで、複数の兵種のポテンシャルを覚えていくことでより優良なハイポテンシャルを覚えることもある。ポテンシャルの習得はマスターテーブルと呼ばれる視覚化された盤上において行われ、マスターテーブルを見ることで新しいポテンシャルの習得方法もわかるようになっている<ref>4gamer.net - [http://www.4gamer.net/games/119/G011916/20101126041/ 「戦場のヴァルキュリア3」クルト達が持つ“特殊化”の能力とは? 新しくなったバトルシステム/キャラクター育成システムを確認しよう]より</ref>。
行動力を示すCPとは別に、ゲーム中盤から新たにSPという数値が盛り込まれるようになる。これはクルト・リエラ・イムカの3人だけが持つ特殊能力の発動回数を示すもので、MAPごとに回数上限が決まっている。誰のどの能力が「攻略上絶対に必要」とまで言える場面は少なく<ref>孤立出撃したリエラでヴァルキュリア発動が攻略の鍵となるステージ、イムカの単独出撃によるギルランダイオ要塞潜入戦も存在するがほぼ例外的。</ref>(使うと相当有利になることは勿論ある)、基本的には手持ちのSPで必要だと思う能力を使って構わない。三人に共通するのは「発動時に自動的にHPが全回復する」、「連続行動でAP上限が減少していても特殊能力発動時のみ上限最大値に戻る」という点でこれだけでも相当の恩恵といえる。<ref>4gamer.net - [http://www.4gamer.net/games/119/G011916/20101126041/ 「戦場のヴァルキュリア3」クルト達が持つ“特殊化”の能力とは? 新しくなったバトルシステム/キャラクター育成システムを確認しよう]より</ref>
 
===直接指揮===
この他、本拠地では装備する武器の強化や、戦車のカスタマイズが可能である<ref>4gamer.net - [http://www.4gamer.net/games/119/G011916/20101222008/ PSP「戦場のヴァルキュリア3」最新情報。ネームレス戦車長グスルグほか登場キャラクターおよび,「調達屋」の情報が公開]</ref>。
クルトの特殊能力。既にMAP上にいる自軍のユニット二人まで「コープ」し、アローフォーメーションを組んで団体行動するというもの。コープ中のユニットは兵科のAPでなくクルトのAPが許す限り移動可能(移動速度もクルトの兵科による)。また、コープユニットは移動中にAPを消費せず、支援攻撃に参加しても残弾消費が発生せず、敵ユニットの応射や反撃でダメージを受けるのはクルト一人のみ。また、攻撃時には「可能なら」<ref>クルト自身の体を含む遮蔽物に阻まれて射線が通っていない・武器が剣やウォーピックなどでターゲットに届かない・ユニットの視線が一定角度内から外れている場合は参加出来ない</ref>100%支援攻撃に参加する。通常は支援攻撃が出来ない対戦車兵や狙撃兵も支援攻撃に参加させられる。ただ、迂回可能な土塁は問題ない<ref>ただし引っかかってしまうケースがあり、この場合は位置調整するなどして迂回出来るようにしてやらないとコープが外れてしまう。</ref>が通り抜け出来ない形に配置された土塁、極度の段差、はしごや階段などMAP内に配置された移動装置を経由する場合はコープが自動的に解除されてしまう弱点がある。様々な戦術に活用出来るため、この能力をどのように活用するかはプレイヤーの腕によるところが大きい。
 
===武装開放===
イムカの特殊能力。イムカ愛用の専用武器「ヴァール」で画面内にある複数のターゲットに対してマルチロックオン式の一斉攻撃を行う。打ち上げ式のミサイル攻撃(彼女がイラストで腰につけているのがヴァールの弾)なので射線が直に通っていなくても問題なく、相手の位置さえ判明していれば距離の制限もほぼない。ただ、発射時に画面内に入る対象のみで一度ロックオンしても画面外に外れてしまったターゲットに対しては無効になる。威力は偵察兵や狙撃兵ならおおむね一発で倒せるほどで、それ以外の兵科や車両にはダメージを与える程度。また個々のターゲットにしゃがみ時のダメージ軽減や回避も発動する。
 
===ヴァルキュリア===
リエラの特殊能力。タイトルにもなっている戦闘種族ヴァルキュリアに一時的に変身できるというもの。1、2では能力者がいてもシナリオにおけるイベント戦闘や終盤の数MAPなど特殊な状況で限定的にしか使えなかったが、本作ではSPによる回数制限こそあるものの中盤以降(序盤MAPでもクリア後の再戦時に使用可能)実戦で運用出来る。どの兵科であっても変身中のAPは一定。攻撃はヴァルキュリアの槍から繰り出されるもので単体攻撃としてはほぼ最強クラスの威力を持ち、重装戦車やエース級のユニットにも大ダメージを与えられるが避けられることもある。攻撃は付録と考えて危険地帯からの緊急退避や強行突破に使うというのも有効。
 
=== 兵種と育成システム ===
進軍マップにある本拠地では獲得経験値を消費して自軍の強化ができる。また、一定レベル到達や経験値支払いにより新たなオーダーを獲得できる。本作では2と同様に味方キャラクターの兵種が自由に変えられるようになっており、レベルアップの際には部隊全員をステータス別に強化させるシステムになっている。
 
これまでのシリーズと同様に個々のキャラクターの兵種をより性能のよい上位の兵種へクラスチェンジできるようになっているが、本作ではレベルではなく熟練度によってり、キャラクター個別に自動的にクラスチェンジは行わるシステムになっている。熟練度は戦闘ミッション活躍AP消費に応じて加算されるようにな。従っており、各キャラクターそもそも移動力が高く移動力高さを生かし、毎度使い切る運用がメインになる偵察科ごとや支援兵は全く敵兵を倒していなくても上がるが、応射溜め拠点防衛を職務でクラスチェンジする機関銃兵や突撃兵はどれだけ敵兵を倒していよう可能何度出撃させようが一向上がらない。意図して上げたいのであればるべく危険な戦場を移動させてAPを消費させる必要がある。本作では兵は偵察突撃対戦車支援技甲狙撃機関銃剣甲の8つがあり、それぞれの兵には普通・上級・猟兵の3段階の兵種レベルが存在する。
 
前作の2では突撃兵の上位亜種として機関銃兵が、技甲兵の上位亜種として剣甲兵が、それぞれ位置付けられていたが、両者はシナリオ中盤以降でメンバー全員が選択可能になる新たな兵種としてそれぞれに独立した。また2では機関銃兵は高火力だが突撃兵よりもAPが制限されて移動力で更に劣るという欠点があったが本作では解消され、応射用の拠点に防衛配置する従来の使い方に加え、二体の機関銃兵を交互に移動させ相互支援による十字砲火(攻撃選択時は横凪ぎだが、支援は中心点に対する一点連射)で前線を押し上げる「攻め」にも活用出来るようになった。「一発ごとの火力では突撃兵が、弾数による総火力では機関銃兵が優れ」、「攻撃力重視、命中重視、弾数重視、追加効果重視とキャラごとの特徴に応じて武器タイプが選べる点では突撃兵に軍配が上がる」と差別化された。
 
また技甲兵のAPが2よりも高く設定され、基本攻撃の対人攻撃力と移動速度は全兵科中最低<ref>支援兵のピストルも基本品は対甲が高めで対人が低めに設定されているが装備が選べるので対人攻撃力の高いものを選択すれば「突撃兵にヘッドショットが7、8割命中すれば大抵倒せる」が、技甲兵のウォーピックの攻撃力は装備アイテムとポテンシャルでいじるのが関の山でおおむね一撃必殺にはほど遠い。</ref>で、武器選択も開発レベルが相当高くなるまでは一般品か鹵獲武器かに限られるなど選択の余地がほとんどなく厳しいかわりに、移動力そのものは偵察兵、支援兵に次ぐものになり、広い範囲を動き回ることが出来るようになった為、土塁の再構築や破壊、拠点付近の地雷撤去に加え、「脆弱な装甲車の走行最短ルートに先乗りしてあらかじめ地雷をまとめて除去」したり、「移動力と撃たれ強さを生かして敵中深くに単独で切り込み、隙をついて拠点制圧して防衛陣地化する」「前線で瀕死に陥った突撃兵などを追い越し、前面に盾を展開して保護する」、「高射砲台の向きを変えて弱点部分を露出させるため囮として出撃する」など、戦術の幅が格段に広がった。
 
技甲兵とは逆に剣甲兵は防御力で技甲兵に劣るが対人攻撃力はトップクラスで範囲内を凪ぐ性質のため密集した敵をまとめて葬れるのが最大の魅力。またAPの下限値が高め(2目盛り分)なので最高APでの移動力では技甲兵に水を空けられるが、奥へ奥へと切り込めるので連続行動に耐えられる。また、伏せて避けるタイプの兵種は伏せに成功しても半分以下のダメージを与えられ、攻撃速度が速いため応射から盾を出す防御に切り替える重装兵が相手だとモーション切り替えの隙をつき「防御しようとした相手を防御する前に叩き斬る」など、ヘッドショット狙いだと伏せられて無傷に終わることの多い猟兵クラスとの戦闘では頼もしい存在となる。技甲兵と同様に弱点への攻撃が歩兵相手ではないため、伏せを警戒して足元を切り払うのが基本。また技甲兵と異なり土塁を破壊しないので再建せずに利用できる。
 
戦闘での状況に応じて確率発動する[[戦場のヴァルキュリアシリーズ#ポテンシャル|ポテンシャル]]も2から進化し、特定のポテンシャルを習得するとマスターテーブルチェック時に全く新たなポテンシャルを習得するシステムに変わった。これにより得られるポテンシャルは「連続移動」「心頭滅却」など発動すると非常に有利になるものが多い。一つの兵科に専念させ続けても上限(兵科の隣にマスターを意味する★がつく)があってそれ以上覚えられなくなるが、異なる兵科でポテンシャルを開拓していくことで結果的にマスター済みの兵科も更に強力で使いやすく出来る仕様となった。(具体例として、支援兵で「状態異常無効」を習得すれば突撃兵や対戦車兵での運用時にセットすることで追加効果の攻撃力ダウン、弾薬没収などのペナルティーを避けられるなど不利を受けずに済む。)新規ポテンシャルは発動トリガーとなる行動を繰り返すことで習得する。(例として剣甲兵の「隠密攻撃」ならしゃがんだ状態で斬るを繰り返せば習得する。)「相手の攻撃を受ける」「状態異常になる」「敢えて瀕死になる」ことで習得するポテンシャルもあるため、ステレオタイプで無難に戦闘をこなすだけでなく様々なシチュエーションを体験させることが成長の鍵となる。
 
==士気の重要性==
1、2ではペナルティー的なポテンシャルがストーリーイベントや断章のプレイなどで書き換わるシステムだったが、3では全員がペナルティー相当の固有ポテンシャルを複数所持しており<ref>DCLやクリア特典で加入する1のロージー、ラルゴや2のアバン、ゼリ、コゼットなどのキャラにもペナルティーポテンシャルが新たに設定されている。</ref>、断章プレイと劇中イベントで書き換えられる仕組みになっているが、一部隊員を除き最終的に1つは残る形となっている。戦闘開始時の3以下の士気では高確率でペナルティーポテンシャルが発動する。このため高い士気を維持するだけでなく、戦車の塗装・マークで補正するのも手段となる。また新たなポテンシャルに目覚めさせるためには発動率の高い士気状態で発動トリガーとなる行動を行う必要もある。
 
==ネームレス隊員の絞り込みと個性==
1、2では追加招集のキャラが複数存在しランダムで加入するため、一度のプレイでは全員が揃わない仕様となっていた。本作では一度のプレイでもほぼ全員<ref>一人、二人は加入しない隊員もいる。</ref>が揃う。かわりに初回クリアまでの総隊員数が制限されているため「深刻なペナルティーを保持するため敢えて使わないキャラ」を作ることが難しくなっている。いかにして「弱点を露出させない」、「上手く補正する」、「初期兵種にとらわれず相性の良い兵種を見つける」かが攻略の鍵となっている。能力レベル自体は全隊員共通だが、ステータスは個別に異なり、さらにポテンシャルで個性、キャラクター相互の相性が出ている。単独行動向きのキャラもいれば、射撃が不得意なキャラ、特定の行動に対してペナルティーが発生するキャラなどを上手く使いこなすかが腕の見せ所。
 
==敵側の修正要素==
新たな要素が盛り込まれて味方側が強化された関係で敵側も強化されている。まず、高射砲台は前作では橋脚部を機関銃掃射で簡単に破壊できる仕組みになっていたが、本作では引き続き弱点ではあるものの防御力が高く設定されており、対甲性能が一定以上でないと攻撃が無効化される。また、一部MAPでは拠点以外の地点からも増援部隊が発生する仕組みになっており、拠点完全制圧後も油断はできない。後半MAPでは敵側も最高能力の猟兵がメインになり、カラミティーレーベン戦に限らず全員が猟兵クラスという精鋭部隊との戦いになるなど難易度が増している。また兵種レベルに応じて回避・防御の発動確率も高くなっている。
 
==やり込み要素==
ルート選択とマルチエンディングにより、1週目ではプレイしていない戦闘があるためこれも含めてクリアすることが主なやり込み要素の一つとなっている。また、運悪く加入しなかったネームレス隊員がクリア時に自動的に加入するためその育成もやり込み要素となる。最終ステージもいずれのヒロインを選んだかによって変わり二つの最終戦が存在する。また、武装開発レベルも最高には達しないためこれを上げることや、各シナリオメイン戦闘のやり直しプレイによるSランククリア、敵エースの討伐と設計書・鹵獲武器入手、全ての兵種をマスターした「完全なる兵士」を目指すのも要素となっている。EX版では更にDLCによる追加ミッション、追加キャラ加入イベントとなる新たな断章などもやり込み要素となっている。
 
== 物語の構成 ==
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物語はクルトの正規軍時代から始まり、ガリア公国軍422部隊に転属になるまでがプロローグで描かれる。クルトが転属した422部隊は「'''ネームレス'''」の通称があり、隊員は名前ではなく番号で呼ばれる懲罰部隊である。請け負う任務も正規の記録には残らない特殊なものばかりで、正規軍からは捨て駒のような扱いを受けている。士官であるクルトは転属と共に隊長扱いとなるが、新参であるクルトは隊長として認められず当初は命令を聞かない隊員たちばかりであった。そんな隊員たちをクルトは纏め上げ、部隊の錬度を上げていく。
 
なお、結末はマルチエンディングである<ref>[http://sega.jp/psp/valkyria3/ セガ公式によるゲーム説明]より</ref>であり、リエラとイムカのいずれかを選択する形で幕を閉じる。休暇時など途上の経過イベントはどちらを選んでも構わず、また周回プレイ時に選ばなかった方のイベントも見られる
 
== 開発 ==