「グラン・トリノ」の版間の差分

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== あらすじ ==
[[フォード]]の自動車工を50年勤めあげた[[ポーランド系アメリカ人|ポーランド系米国人]]'''コワルスキー'''は、妻を亡くし(妻を思い出して「俺は嫌われ者だが、女房は世界で最高だった」という)、愛車グラン・トリノのみを誇りに、[[日本車]]が台頭し、東洋人の町となった[[デトロイト]]で隠居暮らしを続けていた。頑固さゆえに息子たちにも嫌われ、限られた友人と悪態をつき合うだけであり、亡き妻の頼った[[神父]]をも近づけようとしない。常に国旗を掲げた自宅のポーチでビールを缶のまま飲んで、飲み終えると片手でくしゃっと握りつぶす<ref>「デトロイトのいかにもブルーカラーが居を構えそうな一角の風景に、ブルー・リボン・ビールはよく似合っていた」[[村上春樹]]「ブルー・リボン・ビールのある光景」(『[[サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3]]』[[マガジンハウス]] [[2012年]])。</ref> 。コワルスキーを意固地にしたのは[[朝鮮戦争]]での己の罪の記憶であった。
 
その彼の家に、ギャングにそそのかされた隣家の[[ミャオ族|モン族]]([[:en:Hmong people]])<ref>[[ラオス]]の山岳民族であるが共産軍に支配され、反体制分子として弾圧され、命からがらアメリカに逃げてきた。これが[[朝鮮戦争]]でのコワルスキーのトラウマを刺激する。</ref>の少年'''タオ'''が愛車を狙って忍び込むが、コワルスキーの構えた銃の前に逃げ去る。その後、彼の姉スーに[[ホームパーティー]]に招かれ、歓待してくれた彼ら家族の温かさに感じる。なりゆきで、タオや姉スーを不良達から救ったコワルスキーだったが、それによって、タオに仕事を世話して一人前の男にさせることを頼まれる。仕事によって成長していくタオの姿を見て考え方が変わっていくコワルスキー。その最中、体調が良くないことをタオに心配され乗り気ではなかったが病院に行く。そこで、病が体を蝕んでいることを知る。一方、これを快く思わないモン族のギャングが、タオにさらなる嫌がらせを加えた。顛末を聞いて激昂したコワルスキーはギャングに報復するが、その報復としてギャングはタオの家に銃弾を乱射し、スーを陵辱する。