「台湾鉄路管理局DR2700型気動車」の版間の差分

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設計コンセプトは、アメリカの{{仮リンク|レール・ディーゼル・カー|label=RDC|en|Budd Rail Diesel Car}}をベースとした狭軌仕様の特急形気動車であり、車体は[[バッド (車両メーカー)|バッド社]]のライセンスによる[[東急車輛製造]]製オールステンレス車体とされた<ref>厳密には、バッド社製RDCを基とする特急気動車の導入が台鉄内部で決まってから、当時ライセンス提携を行っていた東急車輛製造に白羽の矢が立ったという経緯を辿っている。</ref><ref name="perfect">台湾鉄道パーフェクト P.50</ref>。エンジンは既に[[台湾鉄路管理局DR2500・DR2600形気動車|DR2500・DR2600形]]等で実績のある[[カミンズ]]製335HP×1基、ラジエーターはRDC同様屋根上中央に搭載とされた。エンジン2基装備の準備工事もなされているが、引退まで実際に改造されることはなかった。
 
独特の[[洞門]]状の排気管カバーは、この形式ののち[[1990年]]前後に製造された[[台湾鉄路管理局DR3000気動車|DR3000]]まで続き、台鉄気動車の特徴となった<ref name="perfect" /><ref>台湾鉄道パーフェクト P.52</ref>。
 
運用初期は[[西部幹線]]の[[光華号]]として運用され、最高時速は110km/hに達し<ref name="perfect" />西部幹線の最速達列車の記録を作った。また、その無塗装銀のステンレス車体は当時の黒い[[蒸気機関車]]と強烈な対比をなし「白鐵仔」という愛称で呼ばれている<ref name="perfect" />。[[1979年]]西部幹線の[[鉄道の電化|電化]]完成により光華号に替わって[[自強号]]の運転が開始、その後[[北迴線]]のディーゼル優等列車や、東部の中短距離の快速、普通列車等で運用され、最後の活躍の舞台としていたのは[[台東線]]であった<ref name="perfect" />。