「概日リズム」の版間の差分

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「約24時間11分周期で変動する」を「約24時間周期で変動する」に変更。概日リズムは周期の範囲として数時間を想定しているが、約24時間11分周期では範囲が限定されすぎる。
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=== 明暗サイクルの影響 ===
概日リズムは明暗サイクルに関係している。動物は完全な暗闇の中で長期間飼育されると、自由継続リズム ({{Lang|en|free-running rhythm}}) に従って行動する。このような状態にある動物の睡眠サイクルは日々、前進あるいは後退する(内在的な周期が24時間より短い場合は前進、長い場合は後退する)。毎日リズムをリセットする環境からの刺激を{{Lang|de|Zeitgebers}}<ref>ツァイトゲーバー、ドイツ語で時を与えるものの意味。</ref>という。興味深いことに、完全に盲目の地下に住む動物(例えば{{Lang|en|blind mole rat ''Spalax sp.''}})も外界の刺激なしに内在的な時計を維持することができる。
 
外界からの刺激を絶たれた環境下で生活している人は、しっかりとした睡眠・覚醒リズムを示すが、この睡眠・覚醒リズムは[[体温]]や血中[[メラトニン]]量のリズムとずれた状態になることがある。このような体内リズムの乱れは規則正しい明暗サイクルを与えることで解消される。この研究は、[[宇宙船]]の中の環境設計に影響を与えた。宇宙船の中に明暗サイクルを模擬した環境を作ることで[[宇宙飛行士]]の健康を維持するのである。