「ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜」の版間の差分

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『'''ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜'''』(ドラゴンボールゼット たったひとりのさいしゅうけっせん〜フリーザにいどんだゼットせんし カカロットのちち〜)は、[[1990年]][[10月17日]]に放送されたアニメ『[[ドラゴンボールZ]]』のテレビスペシャル。本編の第63話と第64話の間に放送された
 
== 解説 ==
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: トーマたちとともに侵略していたカナッサ星にて、カナッサ星人・トオロの「幻の拳」を受けたことで身につけた[[予知夢]]でサイヤ人の行く末を見せられ、フリーザの支配に疑惑を持ちはじめるようになる。そしてトーマたちの死によってフリーザの裏切りを確信し、滅びゆく運命に逆らうためにフリーザへ単身での決戦を挑む<ref>『ドラゴンボールZ』本編では、このときすでに惑星ベジータの王である[[ドラゴンボールのアニメオリジナルの登場人物#ベジータ王|ベジータ王]]とエリート部隊が反乱し、フリーザを襲撃した描写がある。フリーザがサイヤ人絶滅を決意する以前から不穏な動きを行っていたともされ、実際は「ベジータ王の反乱」→「フリーザの討伐決意」→「バーダックの反乱」という順序だった。このときフリーザが惑星ベジータの近くにいたのは、王子ベジータを部下として引き取るためで王もそれを理由に船に進入していた。</ref>。
: 惑星ベジータに接近するフリーザの宇宙船に向かったバーダックは、フリーザの部下たちに接近を阻まれながらも奮闘し、やがて姿を現したフリーザに渾身の力を込めたエネルギー弾を飛ばす。しかしフリーザが惑星ベジータに向けて撃ち放ったエネルギーの球体によりバーダックのエネルギー弾はそれにかき消され、自身もなす術もなく飲み込まれた。絶命する直前、二十数年後にカカロット=孫悟空とフリーザが対峙するという予知夢<ref>このとき彼が見た予知夢で悟空は変身前のフリーザと対峙しているが、実際の所悟空は最終形態以外のフリーザとは会っていない。</ref>を見て静かに微笑み、我が子の名前を叫びながら、惑星ベジータと運命をともにした<ref name="coolar">この一部始終を映像でフリーザの兄・[[ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強#クウラ|クウラ]]が見ていたことが劇場版『[[ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強|とびっきりの最強対最強]]』で明かされている。その際クウラの部下が悟空を乗せた宇宙ポッドを発見したが、クウラはフリーザの不注意でポッドを見落とした以上、フリーザ自身が始末をつけるべきとして見逃した。</ref>。
: 『[[ドラゴンボール エピソード オブ バーダック]]』では、惑星ベジータの大爆発で起こったタイムスリップに遇い、惑星ベジータがそう呼ばれるようになる前の星「惑星プラント」と呼ばれていた頃の惑星ベジータに飛ばされて生存しており、そこに現れフリーザの祖先・チルドとの戦いで超サイヤ人に覚醒するストーリー判明描かれた
: そこに現れたフリーザの祖先・チルドとの戦いで超サイヤ人に覚醒するストーリーが描かれた。
: 『[[銀河パトロール ジャコ]]』では単行本のおまけマンガとして惑星ベジータ消滅の一ヶ月前を描いた『DRAGONBALL- 放たれた運命の子供』に主役として登場しているが、フリーザの帰還命令に従い惑星ベジータに戻ったり、息子のカカロットを生き延びらせるため宇宙船に乗せ地球へと脱出させたり、カカロットも裸ではなく戦闘服を着た姿で描かれていたりと、テレビスペシャルとは異なるストーリとなっている。また、原作およびアニメには登場せずベジータやラディッツの口から惑星ベジータ消滅時に死亡したと語られるのみだった妻のギネも登場しているが、その昔バーダックたちと4人のチームを組んで闘ったことがあり、ギネが危機を何度もバーダックに救われ、その頃に恋愛感情が生まれたことが語られている<ref name="saikyo"/>。
: 鳥山明の設定では好戦的ではあるが、冷血で単純な思考の他のサイヤ人に比べて冷静な判断力やわずかな人間性も持ち合わせており、サイヤ人にしては珍しく「仲間を救う」という行為で一部の下級戦士たちからは強く慕われている<ref name="saikyo">「鳥山明先生超一問一答!!」[[最強ジャンプ]]2014年3月号第1ふろく『ドラゴンボール エピソードオブバーダック』78-81頁、2014年2月4日、ISBN 4910040110347</ref>。また、サイヤ人は持って生まれた潜在的な戦闘力で階級が決められ、バーダックは下級戦士としては上位にいるが中級戦士にはなれていない。鳥山は「バーダックはとっくに死んでいるので活躍は過去話でしか見られないでしょう。生き返っても戦闘力が足りないのでちょっと難しい」と語っている<ref name="saikyo"/>。サイヤ人には恋愛や結婚、家族という概念はあまりなく、バーダックとギネは繁殖目的以外でも絆で結ばれた珍しいサイヤ人だが、バーダック、ギネ、ラディッツ、カカロットの家族4人がそろったことはなく、バーダック自身も自分の兄弟の存在についてよく分っておらず興味もない<ref name="saikyo"/>。
: 本作に登場するバーダックと、その仲間にあたるサイヤ人4人のキャラクターデザインは、[[中鶴勝祥]]によるラフデザイン<ref name="ex">ジャンプ・コミック出版編集部編「ジョイントワークEX」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL Z」孫悟空伝説』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2003年10月8日、ISBN 4-08-873546-3、102頁</ref>を元に鳥山明が描き起こしてデザインしたもの<ref>ジャンプ・コミック出版編集部編「ジョイントワークEX」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL Z」孫悟空伝説』〈ジャンプ・コミックス〉、2003年10月8日、ISBN 4-08-873546-3、102頁。</ref>。中鶴いわく、プロテクターの肩当てが無いデザインになった理由は演出の[[橋本みつお|橋本光夫]]が「[[黒澤明]]の映画『[[七人の侍]]』のイメージでいきたい」と話していたからである<ref name="taidan"/>。
: 名前の由来は英語で[[ゴボウ]]を指すバーダックから<ref name="forever"/>。
: フリーザに放ったエネルギー弾はゲームで「スピリッツ・オブ・サイヤン」と名づけられた。「ライオットジャベリン」または「ファイナルスピリッツキャノン」のどちらかの名称が使用され、スピリッツオブサイヤンという名前の究極技が別に用意されているゲームもある。
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::『[[ドラゴンボール タッグバーサス|タッグバーサス]]』では、「彼がフリーザに殺されなかったら」と言うもしもの世界を舞台にしている。原作のラディッツと同じ経緯で地球を侵略するが、孫である幼年悟飯にほだされた結果息子一家との同居生活を楽しみ、後に業を煮やして彼を連れ戻しに来たラディッツに「孫をみせろ」と発言する姿を見せる。
:: アーケードゲーム『[[ドラゴンボールヒーローズ]]』では超サイヤ人1に変身したバーダックが登場。『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズでは大猿化すると理性がなくなり、喋らなくなるが『ドラゴンボールヒーローズ』では普通に話せる。『[[ドラゴンボールヒーローズ]]』邪悪龍ミッションでは超サイヤ人2へ覚醒している。
::『[[ドラゴンボール  ゼノバース]]』では黒幕が仕掛けた魔術によって未来の[[ナメック星]]へと飛ばされてしまう。同じく過去へと飛ばされたブロリーが現われ、悟空を守るために主人公(プレイヤー)とともに立ちはだかる。
; [[孫悟空 (ドラゴンボール)|カカロット]]
: 生まれたばかりのバーダックの次男。潜在能力(戦闘力2)が低いと判定されたために、即座に辺境の惑星(地球)へ制圧の尖兵として送り込まれることになる。バーダックの予知夢では孫悟飯に噛み付いたり寝床や風呂桶を暴れて壊す様子が描かれており、原作においても地球で転落事故に遭うまではサイヤ人らしく凶暴だったと語られているが、本編ラストにおける悟飯に発見され拾われた直後のシーンでは、抱きかかえられ笑顔を見せる様子が描かれている。
<span id="トーマ"></span>
; トーマ
: バーダックチームの一員。バーダックとは無二の親友であり、荒々しいリーダーのバーダックとは逆に落ち着いた性格なことから、チーム内ではサブリーダーとなっている。風貌は面長だが比較的男前で、長い後ろ髪を束ねている。被弾した者が燃え上がるエネルギー波を使う。ドドリアとの戦いで重傷を負い、駆け付けたバーダックにフリーザの裏切りを伝え、「サイヤ人の力を見せてやれ」と言い残し、バーダックに看取られながら息を引き取った。バーダックが頭に巻いた赤い布は元々彼が腕に巻いていたもので、白無地であったものが彼の血で赤く染まった。なお、赤い布はバーダックが惑星ベジータと共に消滅した後も残っており、宇宙を漂っていた。
: 中鶴勝祥が描いたラフデザインの段階では'''トマー'''という名前であり、髪型は[[ベジータ]]に近いものだった<ref name="ex"/>。
<span id="セリパ"></span>
; セリパ
: バーダックチームの[[紅一点]]。サイヤ人であっても女性ゆえか、子供に対する愛情は男性サイヤ人よりはある。カナッサ星制圧直後、バーダックに息子に会うように薦め、バーダックが拒否した際には、呆れたような様子を見せた。風貌は、[[ショートカット]][[おかっぱ|(ボブ)]]で切れ長の目つきをしている。ドドリア部隊たちとの戦いで戦死。
: 後年、ゲーム版に登場する場合は、王に向かって啖呵を切る、ザーボンを「カマ野郎」と罵るなど、気性の激しさこそあるが、姉御肌的な義理堅さを持つ女性として描かれる。
: 中鶴勝祥が描いたラフデザインの段階では'''コーン'''という名前であり、髪型も大きく異なるものだった<ref name="ex"/>。
<span id="トテッポ"></span>
; トテッポ
: バーダックチームのメンバー。無口で、いつも何かを食べている巨漢。他のサイヤ人と違って残忍な笑みは浮かべず、サイヤ人の戦闘民族としての本能に従ってる模様。風貌はエラの張った輪郭で、頭頂部が禿げており、額に3本の斜めの傷がある。ボロボロになりながらもドドリアの部下に向かっていくが、一瞬で倒された。
: 中鶴勝祥が描いたラフデザインの段階では'''ジャガ'''という名前であり、完全な禿げ頭であった<ref name="ex"/>。
<span id="パンブーキン"></span>
; パンブーキン
: バーダックチームのメンバー。小柄の肥満体とは裏腹に素早く動く。5人の中では、一番気が短く、思考は単純かつ短絡的。自分たちをよく使ってくれるフリーザに感謝していたが、ドドリア部隊たちに倒された。
: 中鶴勝祥が描いたラフデザインの段階では'''パンプキン'''という名前であり、髪型も大きく異なるものだった<ref name="ex"/>。
<span id="トオロ"></span>
; トオロ
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:酒場にいたサイヤ人たち。フリーザが惑星ベジータを消滅させようとしていることを伝えに来たバーダックの言葉を真に受けず、「フリーザ様がそんなことをするはずがない」と嘲り笑う。直後に逆上したバーダックに「全員地獄へ落ちろ」と罵倒されるも「アイツはイカれてる」と本気にせず、結局信頼していたフリーザによって惑星と運命を共にした。
; ドドリアの部下<ref name="anime">週刊少年ジャンプ編集部編「オールキャラクター/パーフェクト・ファイル」『ジャンプ・アニメ・コミックスドラゴンボールZテレビスペシャル たったひとりの最終決戦 アニメコミックス』集英社〈ジャンプコミックスセレクション〉、1993年1月12日、ISBN 4-8342-1183-5、14頁。</ref>
: ドドリアが連れていた部下たち。赤い肌と2本の角が生えた長髪の兵士([[優|声]] - [[真地勇志]])、本編に登場するアプールと同族の兵士(声 - [[里内信夫]])、覆面を被ったような顔の兵士(声 - [[掛川裕彦]])、丸々とした体つきの戦士(声 - [[中尾みち雄]])の4人。全員スカウターを装備している。他のフリーザ軍の一般兵士と比べて戦闘力は並外れて高く、トーマらサイヤ人を倒すが、バーダックによって全滅させられる。
: 終盤、バーダックに襲い掛かる多数のフリーザ軍兵士の中にも色違いの兵士が登場している。
; 医師<ref name="anime" />
: バーダックを治療した惑星ベジータの医師たち。1人は人間に近く、もう1人は本編にてジータを治療した際に登場したドクターと同族。生まれたばかりのカカロットの養育係も兼任していた。
 
== 声の出演 ==