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Takk0gw (会話 | 投稿記録)
m eccrineをmerocrineに訂正、juxtacrineおよびmatricrineについて加筆
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===放出様式による分類===
細胞からの分泌物の放出様式は、以下のように分類される
;全分泌(ホロクリン、ホロクライン、holocrine):腺細胞自体が崩壊し、細胞内の様々な物質が分泌物質として放出される。皮脂腺など。
;離出分泌 断頭分泌(アポクリン、アポクライン、apocrine):細胞の一部が出芽してちぎれ放出される。[[汗腺]]や[[乳腺]]など。
;漏出分泌(メロクリン、eccrine)merocrine):細胞自体は破壊されない。エクリン汗腺や、多くの内分泌腺。このうちエクリン汗腺から行われる漏出分泌を特にエクリン(eccrine)と呼ぶ
 
また漏出分泌(メロクリン)は分泌機構によって、さらに以下の二つに大別される。
;[[エキソサイトーシス]](開口分泌、exocytosis):細胞内で作られ[[生体膜|膜]]に包まれた小胞が[[細胞膜]]と融合して内容物を放出する。[[タンパク質]]や多くのホルモンなど。
;透出分泌(diacrine):細胞膜に溶解しうる物質が透過、あるいは細胞膜にあるポンプを通して出す。[[ステロイド]]ホルモン、[[胃酸]]など。
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;パラクリン(傍分泌、パラクライン、パラ分泌、paracrine):分泌された物質が、分泌した細胞の近隣の細胞に作用する。
;オートクリン(オートクライン、自己分泌、autocrine):分泌された物質が、分泌した細胞自身に作用する。
;ジャクスタクリン(ジャクスタクライン、接触分泌、juxtacrine):分泌因子が膜結合型分子として細胞膜表面に提示され、隣接する細胞に作用する。
 
:エンドクリンはホルモンなどに見られる機構であり、いわゆる内分泌の典型的な様式である。これに対して、パラクリンやオートクリンは[[神経伝達物質]]、[[オータコイド]]や[[サイトカイン]]に見られる作用様式で、「外分泌/内分泌」という広義の分類ではいずれも内分泌にあたるが、その作用様式からはホルモンなどに見られる狭義の内分泌(エンドクリン)とは区別される。
:ジャクスタクリンは受容体分子Notchのリガンド(Delta、Jagged)や種々のサイトカインの膜結合型前駆体などで見られ、膜結合型でも標的細胞に対する刺激作用を示すことから、分泌因子が液性因子として放出される他の分泌様式と区別して用いられる。ただしサイトカイン前駆体ではしばしばsheddingと呼ばれる切断により液性因子として細胞表面より遊離し、通常のサイトカインとして産生細胞から離れた標的細胞にも作用を示すようになる。
:また、分泌された液性因子が細胞外マトリックス(ECM)に捕捉され、その後ECMの分解により遊離して標的細胞にはたらく作用様式を特にマトリクリン(マトリクライン、matricrine)と呼ぶことがある。
 
==タンパク質の分泌==