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'''グリコール'''(''' (glycol''')) は[[アルコール]]の一種'''ポリオール'''の一種で、鎖式脂肪族炭化水素または環式脂肪族炭化水素の2つの[[炭素]]原子に1つづつ[[ヒドロキシ基]]が置換している構造を持つ化合物であり、'''ジオール'''化合物とも呼ばれる。ヒドロキシ基が隣接しているものを''' 1,2-グリコール'''、1つのメチレン基を介してヒドロキシ基が隣り合うものを''' 1,3-グリコール'''と呼び、以下[[メチレン基]]が増えるに従い''' 1,4-グリコール''''''1,5-グリコール'''、…と呼びあらわす。また、最も構造が単純な 1,2-グリコールである*[[エチレングリコール]](1(1,2-エタンジオール)を単に'''グリコール'''と呼びあらわすこともある。
 
== 性質 ==
グリコール類は常温で無色液体であるが、一般のアルコールに比べて分子量の割に[[融点]]や[[粘度]]が高いという性質を持っている。これはヒドロキシ基を介する水素結合が多いことに起因している。グリコールの語源はギリシャ語の ''glykeros''(甘い)でり、語源が示すように多くのグリコールは甘味を示す(エチレングリコールは毒性有するので注意。詳細は[[エチレングリコール]]の項を参照のこと)
 
== 製法 ==
1,2-グリコール合成を工業的に合成する場合は、[[アルケン]]を空気酸化して[[オキシラン]](エポキシ)とし、酸性条件化で H<sub>2</sub>O で開環させてジオールとする。あるいは実験室的には[[アルケン]]を[[四酸化オスミウム]]で酸化するか、[[アルケン]]を低温状態で[[過マンガン酸カリウム]]と反応させるとジオールが得られる。
 
== 用途 ==
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== 代表的なグリコール類 ==
*[[エチレングリコール]](''' (1,2-ethandiol''')) - <math>\mbox{HOCH}_2\mbox{CH}_2\mbox{OH}</math>
*プロピレングリコール(''' (1,2-propandiol''')) - <math>\mbox{HOCH}_2\mbox{CH(OH)}\mbox{CH}_3</math>
*ジエチレングリコール - <math>\mbox{HOCH}_2\mbox{CH}_2\mbox{OCH}_2\mbox{CH}_2\mbox{OH}</math>
 
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*[[ポリエチレングリコール]]
 
[[Category:化学物質 (総称)|くりこる]]
 
[[en:Diol]]