「脱離反応」の版間の差分

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:ハロゲン化アルキルのハロゲン脱離、アルコールの酸性条件化の脱離反応により生成する場合
;ホフマン則
:立体的に大きな強塩基を用いる場合や四級アンモニウムの脱離反応([[ホフマン分解]])やスルホニウム塩の分解により生成する場合
 
いずれの反応も複数の脱離過程(反応過程)が存在し、[[カルボカチオン転位]]が起こる場合もあるために複数のアルケン異性体を生成する。
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=== ホフマン則 ===
{{See|ホフマン脱離}}
'''ホフマン則 '''(~そく、Hofmann rule)とは、カリウム ''tert''-ブトキシドのような立体的に大きな強塩基を用いた時の反応や[[第四級アンモニウムカチオン|第4級アンモニウム塩]]を[[塩基]]で処理することにおいて、生成物の[[アルケン]]が、より少ない置換基をもつようになる方の生成が優先されるという規則である。これはメチル水素の方がメチレン水素より[[酸性]]度が高く、塩基によるプロトンの引き抜きが起きやすいためである。
 
ホフマン則では塩基によるプロトンの引き抜きが律速段階であり、置換基の少ない異性体(アルケン)ほど生成しやすい。これはβ位に脱離基を持つ炭素のうち置換水素の酸性度に低いものから引き抜かれてβ脱離が進行するためで、アルキル基の[[超共役]]は電子供与性であり置換アルキル基が多いものほど水素置換基の酸性度が低下するためと説明付けられている。