「サイリスタ位相制御」の版間の差分

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'''サイリスタ位相制御'''(サイリスタいそうせいぎょ)は、[[交流]]電流の周期毎におけるON時間の割合を[[サイリスタ]]を用い変化させることで[[出力]][[電圧]]を連続的に[[制御]]する方式のひとつである。
 
[[照明]][[調光器]]、熱源の温度調整、[[電動機]]の制御など出力の制御に広く用いられ、サイリスタを[[整流回路]]の構成要素として用いることで、[[直流]]出力電力を制御する方法としても用いられる。
 
== 方式の概要 ==
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| 4= 位相制御の概念図
}}
* 交流で必要であれば、[[電源]]電圧を扱いやすい[[電圧]]まで[[変圧器]]で下げる。
* [[回路]]の途中にサイリスタを挿入し、サイリスタをオンさせる[[位相]](タイミング)を変化させることで、擬似的に電圧を制御する。
* サイリスタは[[アノード]]から[[カソード]]に逆方向の電流が流れた時点で自動的に非導通状態になるため、オフにするための特別な回路は必要ない。
<!-- 直流用電気鉄道車両のチョッパ制御においては、サイリスタをオフにするための回路が必要であり、サイリスタ位相制御と比較して回路構成がはるかに複雑になる。 -->
 
== 特徴 ==
* それまでの[[変圧器]]に設けた[[タップ (変圧器)|タップ]]を切り替える方式とは異なり、[[接点]]を持たないため[[機械]]的な[[磨耗]]がなく、[[メンテナンス]]が容易。
* 電圧を直接制御できるため、[[抵抗制御]]のように電流を[[熱]]として捨てる無駄がない。
* 回路電流が[[正弦波]]でなく、ある点で急激に電流が流れることとなるため、[[高調波]]が発生し1次側(電源側)に接続される他の[[負荷]]に悪影響が出やすい。そのため、特に大電力回路では、[[リアクトル]]等からなるフィルター回路が必要である。
 
== 鉄道車両への応用 ==
本制御方式は、[[直流電動機]]を用いた[[交流型電車|交流専用電気鉄道車両]]の[[電気車の速度制御|制御]]として用いられた。
 
かつては多くの[[産業]]機器や交流専用[[鉄道車両]]駆動用[[主電動機]]の制御方法として採用されていたが、[[1990年代]]以降は半導体技術の進歩により実現可能となった[[可変電圧可変周波数制御|VVVF制御]]を採用することが多くなっている。
 
<p class="boilerplateMain" style="margin-left:2em; font-style:italic">詳細は[[電気車の速度制御#位相制御と無電弧タップ切換|電気車の速度制御]]を参照。</p>