「ゼネラル・エレクトリック F414」の版間の差分

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GEはまた、ホットセクションの耐久性を3倍にし、推力を20%向上させた最新型を提案している。これはEPEと呼ばれており、開発費の一部は[[統合高性能タービン技術]]([[:en:Integrated High Performance Turbine Engine Technology|en]])プログラムを通じて供給された。
 
その他のF414の改良には機械的またはフルイディック[[シェブロンノズル]]([[:en:Chevron (aeronautics)|en]])を使用して、F404時代から悪評を買っていたエンジンの騒音を減らす研究と新しいトラップされた渦の燃焼器で排出量を削減する研究が含まれている<ref name ="f414ede"/>。シェブロンノズルは流れの遅いバイパス流と流れが速く熱いコア排気を早く冷却することによりエンジン騒音を減少させる効果がある。機械的なシェブロンノズルはノコギリ型の切り欠きをノズルに設けるもので、[[ボーイング787|B787]]などにも採用されている。2010年にテストされた内容によれば機械的シェブロンノズルを装備した場合に3[[デシベル]]の騒音軽減効果があったとされている<ref>[http://www.nrac.navy.mil/docs/2009_full_length_FINAL_JET_NOISE_BRIEF.pdf Naval Research Advisory Committee Report on Jet Engine Noise Reduction April 2009]</ref>。これに対してフルイディックシェブロンノズルは排気に細いジェット噴流をぶつけることによって同様の効果を得るものである。
 
また、[[酸素]]を高い割合で燃焼することで[[窒素]]との結合を抑え[[窒素酸化物]]を減らす新しい燃焼器の研究も行われている。
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2010年からは[[空軍研究所]]との可変サイクルエンジン開発の一環としてセラミック・マトリックス複合材料(CMC)製の低圧タービンブレードの搭載試験などが行われており<ref>[http://www.compositesworld.com/articles/ceramic-matrix-composites-heat-up Ceramic-matrix composites heat up]</ref><ref>[http://www.flightglobal.com/news/articles/general-electric-primes-cmc-for-turbine-blades-349834/ General Electric primes CMC for turbine blades]</ref>、2015年に運転試験に成功した。CMCを動翼に用いての運転は世界初である。テストにおいてCMC製タービンブレードは内部の回転ストレスや熱に十分耐えることを証明した。CMC製タービンブレードは従来のニッケル合金と比べ重量が1/3で、ディスク、ベアリングや他の部品のダウンスリムが可能で耐熱性も高く、フィルム冷却を必要としないため燃焼効率の向上にも貢献するとされている<ref>[http://www.geaviation.com/press/military/military_20150210.html#prclt-gpw8Su26 GE Successfully Tests World’s First Rotating Ceramic Matrix Composite Material for Next-Gen Combat Engine]</ref>。
 
[[2011年]]の[[エアロインディア]]([[:en:Aero India|en]])でボーイングが発表した資料によると、最終的には推力を、[[F-15 (戦闘機)|F-15]]、[[F-16 (戦闘機)|F-16]]などに採用されている大型の[[プラット・アンド・ホイットニー_F100|P&W F100-PW-229]]に匹敵する130kNまで上げる予定であるとされている<ref>[http://web.archive.org/web/20110627182024/http://www.boeing.com/AeroIndia2011/pdf/Aero_India_Super_Hornet_Briefing.pdf Super Hornet The Key to Long-Term Relevance P.16]</ref>。
 
== 派生型及び搭載機 ==