「怒りの葡萄」の版間の差分
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『
== 物語 ==
[[世界恐慌]]と重なる1930年代、大規模[[資本主義]]農業の進展や、[[オクラホマ州]]はじめアメリカ中西部で深刻化した[[ダストボウル]](土地の荒廃による[[砂嵐]])により、所有地が耕作不可能となって流民となる農民が続出し、社会問題となっていた。本作は当時の社会状況を背景に、故郷オクラホマを追われた一族の逆境と、不屈の人間像を描く。
アメリカ・[[オクラホマ州]]の農家の息子である主人公の[[トム・ジョード]]は、その場の激情で人を殺し、4年間の懲役刑から仮釈放で実家に戻ってきた。彼の家族の農場はダストボウルで耕作不能となり、生活に窮した家族はオクラホマを引き払い、仕事があると耳にした[[カリフォルニア州]]に一族あげて引っ越そうとしているところだった。トムは一族や、
祖父や祖母はアリゾナ砂漠やロッキー山脈を越えてゆく過酷な旅に体力が耐えられず車上で死亡し、従兄弟は逃亡するなど苦難の旅の末、一家は人間らしい生活ができると思っていたカリフォルニア州にたどり着く。しかし当時の[[カリフォルニア州|カリフォルニア]]には、[[大恐慌]]と[[機械化農業]]のために土地を失った多くのオクラホマ農民が流れついていたため労働力過剰に陥っており、ジョード家の希望は無惨に打ち砕かれる。移住者たちは「{{仮リンク|オーキー|en|Okie}}」(''Okie''。“オクラホマ野郎”の意味)と呼ばれ蔑まれながら、貧民キャンプを転々し、農園主の言い値の低賃金で、日雇い労働をするほかなかった。労働者を組織しようと活動をはじめたケイシーは地主に雇われた警備員に撲殺される。その場に居合わせたトムはケイシーを殺した警備員を殺害し、家族と別れて地下に潜る。家族を次々と失ってゆくジョード一家のキャンプ地に、豪雨と洪水がやってくる。
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''ローザシャーン''
トムの妹。コニーの妻。妊娠している。18才。
''コニー・リバース''
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