「ターミネーター4」の版間の差分
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『'''ターミネーター4'''』(''Terminator Salvation'')は、[[2009年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]の出世作となった『[[ターミネーター (映画)|ターミネーター]]』(以下『'''T1'''』)から続くシリーズの4作目であり、『'''T4'''』とも呼ばれる。<!-- 「タイトルにもある通り、『4』は邦題での名称である。」との記述があったが、仮題でもあり、かならずしも日本独自の呼称ではない -->
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前3作で断片的に語られていた、[[核戦争]]後の世界で生き残った人類とそれを絶滅しようとする[[スカイネット]]の機械軍との全面戦争を描く。[[キャッチコピー]]は「どこで誰が、未来を変えたのか?」。
[[2008年]]12月15日、[[マックG]]監督より第5作の製作が正式に発表され、本作が新3部作の序章であることも明かされていたが、製作会社の倒産と版権の売買により、続編は製作中止になった。
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(日本版では)'''2018年。'''地球上のあらゆる都市が、人類に反旗を翻した超高性能コンピューターネットワーク「スカイネット」による[[核戦争#核攻撃の影響|核攻撃]]を受けた「[[審判の日]](ジャッジメント・デイ)」後の荒廃した世界。スカイネット率いる機械軍は、いよいよ人類に対する最後の総攻撃を仕掛けようとしていた。
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彼らと行動を共にすることになったマーカスは、ある晩短波ラジオでレジスタンスの決起放送を耳にする。「君たちは決して孤独ではない」。そう呼びかけているのは、密かに人々の間で「救世主」として伝説となっているジョンの声だった。カイルに抵抗軍のことを聞いたマーカスは、カイルとスターを連れてジョンの元へと急ぐ。
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* ジョン・コナー - [[クリスチャン・ベール]]
* マーカス・ライト - [[サム・ワーシントン]]
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* サラ・コナー(声) - [[リンダ・ハミルトン]]
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* 監督 - [[マックG]]
* 製作 - デレク・アンダーソン
* 製作総指揮 - [[アンドリュー・G・ヴァイナ]]
* 脚本 - ジョン・D・ブランケート
* 脚本協力(ノンクレジット) - [[ポール・ハギス]]
* VFX - [[インダストリアル・ライト&マジック|ILM]]
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:*劇場公開版吹替 - [[DVD]]/[[Blu-ray Disc|BD]]収録。
* 1作目同様に冒頭のプロローグのオリジナル英語音声にはナレーションが入ってないが、日本語吹き替えではナレーションの吹き替えがある。▼
:**演出:岩見純一、翻訳:松崎広幸、翻訳監修:松本淳生、録音/調整:菊池悟史/北浦祥子、録音スタジオ:ACスタジオ、ダビング:ソニー・ピクチャーズ・カルバーシティ・スタジオ、製作担当:菊池謙、プロデューサー:吉岡美恵子、製作:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント/ACクリエイト
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シリーズを通じてターミネーター(T-800・[[T-850]])役を演じてきたシュワルツェネッガーは、[[2003年]]の『T3』公開直後、[[カリフォルニア州]][[知事]]に就任して俳優業を休業した。タイトルロールを失ったシリーズは続行不可能とされていたが、『T3』製作総指揮のモリッツ・ボーマンがハルシオン・カンパニーと提携し、[[2007年]]にシリーズの権利を獲得した。
2007年当時は『T3』の[[ジョナサン・モストウ]]監督、および知事職が2期目に入ったシュワルツェネッガーも作品への関与に肯定的だったが、ロケ地をめぐる意見の相違により両方が降板。『[[チャーリーズ・エンジェル (映画)|チャーリーズ・エンジェル]]』のMcG(マックジー)がモストウの後を継いで監督に抜擢された<ref>当初McG監督は監督候補の候補外であった。</ref>。
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シュワルツェネッガーがハルシオン・カンパニーに自身の[[肖像権]]の使用を許可している事実や、インタビューでMcGがシュワルツェネッガー出演の可能性をほのめかした<ref>[http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/news/p-et-tp1-20081118-430695.html シュワちゃん新作「T4」ちょい役出演か]</ref>ことから、キッキンガーとは別にシュワルツェネッガーもターミネーター役で登場するのではないかと噂された。後に、監督のMcGからシュワルツェネッガーの出演が発表され、サンフランシスコのILMで若いシュワルツェネッガーの映像を再構築していることが明かされた<ref>[http://cinematoday.jp/page/N0016883 『ターミネーター4』に若いアーノルド・シュワルツェネッガーが登場?]</ref>。劇場公開直前には、シュワルツェネッガーの登場場面の詳細が明かされた<ref>[http://eiga.com/buzz/20090515/1 「ターミネーター4」にシュワ氏出演!その出演場面が明らかに]</ref>。
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ジョン・コナー役に[[クリスチャン・ベール]]、本作のキーパーソンとなるマーカス・ライト役に[[サム・ワーシントン]]、カイル・リース役にアントン・イェルチンが決定。2008年5月にクランクインし、本格的に製作が開始された。
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シュワルツェネッガーに続く注目のターミネーター(T-800)役は、奇しくもシュワルツェネッガーと同じ[[オーストリア]]生まれで同じく[[ボディビルダー]]出身の[[ローランド・キッキンガー]]に決定した。しかし最終的には顔が[[デジタル合成]]で若い頃のシュワルツェネッガーに差し替えられている。
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本作に関して、ジェームズ・キャメロンがアドバイスを与えたという報道が一部にあったが、キャメロン本人はこの報道を否定している。<ref>[http://www.slashfilm.com/2008/11/10/james-cameron-clarifies-his-thoughts-on-terminator-salvation/ James Cameron Clarifies His Thoughts on Terminator Salvation]</ref>ただし、McGは完全に非公式な物と断った上で、キャメロンに個人的に相談をしてアドバイスを貰ったことと、サム・ワーシントンの起用は既に『[[アバター (映画)|アバター]]』の主演に抜擢していたキャメロンの推薦による物だったことを明かしている。
第1作からシリーズ全作で特殊メイクを担当した[[スタン・ウィンストン]]は撮影中の2008年6月15日に他界したため、ウィンストンの遺作となった。McG監督はエンドクレジットで本作品をスタン・ウィンストンに捧げている。
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シュワルツェネッガーとキッキンガーが今回、CGにて演じたT-800は試作品RIP―Resistance Infiltrator Prototype―(レジスタンス潜入型プロトタイプ)であり、T1、T2で登場するT-800とは異なる。試作品といってもT-600などの旧式のターミネーターとは違って動きが非常に人間的であり、暴走するT-600を素手で破壊するほどの攻撃力を保有している、変声装置を使って標的をおびき寄せる等の知能を持ち、作品の舞台となる2018年では最新鋭の高性能ターミネーターである。
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なお、「3」にてジョンはT-800の顔に愛着があるということが判明しているが、今作ではT-800には躊躇なく銃撃をしている。これは、「3」でT-850から「ジョンはT-800の顔に愛着があり、彼の暗殺には(T-800の顔と酷似した顔をした)私が選ばれた」と聞かされていたため、ジョンがT-800に動揺しなくなったためとされる。なお、シュワルツェネッガーが演じたT-800が、敵として登場するのはT1以来となる。
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本作は前作『T3』とは無関係であると一部メディアで報じられてきたが<ref>前作『T3』の設定や演出に、シリーズの生みの親・ジェームズ・キャメロン監督が激怒したとの話が流れたことと、T2の後日談という設定を借りたドラマ版が制作されたことで、その噂に拍車をかける事態となった。</ref>、ジョンの妻が前作に登場したケイトである点とケイトが前作で獣医だった経験を活かして本作でも医療関係の仕事で抵抗軍をサポートしている点、ジョンが『ターミネーターの動力源に誘爆性があること』を知っている点、前作に登場したT-1の登場、また本作品のプロローグが2003年(『T3』における「審判の日」の前年)から始まること等から、『[[ターミネーター3]]』の続編であることは意識されている。
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スカイネットセントラルにおけるT-800との交戦で、ジョン・コナーが溶けた鉄を浴びて灼熱化したT-800に頬を引っかかれて火傷を負うシーンがある。この負傷による傷跡は『T2』『T3』においてわずかに描写された、未来のジョン・コナーの容姿へリンクしている。
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本作撮影前に『[[ターミネーター2]]』の後日譚という設定でTVシリーズ『[[ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ]]』の製作が発表されたが、McG監督が示唆するに、このTVシリーズと『T4』とは無関係である<ref>[http://www.imdb.com/title/tt0438488/faq#.2.1.16 Does "Terminator: The Sarah Connor Chronicles" have anything to do with this film?]</ref>。
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予告編で使用された曲は[[ナイン・インチ・ネイルズ]]のアルバム『ザ・フラジャイル』収録の「ザ・デイ・ザ・ワールド・ウェント・アウェイ」のリミックス・ヴァージョンである。
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2009年6月7日
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本作の制作費はシリーズ最高の製作費約2億ドル(280億円)と推定されており、これは前作『ターミネーター3』の製作費とほぼ同等である。しかし、全米では『[[ナイト ミュージアム2]]』に1位を奪われ、初登場2位に留まった。北米での興行収入はおよそ1億2500万ドル<ref name="boxoffice"/>で、国内で製作費を回収することができず、前作『ターミネーター3』の1億5000万ドルを下回る結果となってしまった。
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全世界興行成績はおよそ3億7000万ドル<ref name="boxoffice"/>で、前作の4億3300万ドルを下回る不本意な成績で大赤字になった。後に制作会社は破産し、ターミネーターの制作権は宙に浮いたが後に競売にかけられヘッジファンドが落札した。
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シュワルツェネッガーは、一家で鑑賞後、自身の子ども達から「シリーズ最高の出来」と言われ、同作に出演していないことから深く傷付き<ref>[http://news.walkerplus.com/2009/0604/7/ シュワ、「T4はシリーズ最高」と家族に言われ傷つく - MovieWalker]</ref>、後にインタビューで本作品を批判している<ref>{{Cite web|url=http://www.cinematoday.jp/page/N0041061|title=アーノルド・シュワルツェネッガー、『ターミネーター4』を「あれはひどかった」とこき下ろす|publisher=[[シネマトゥディ]]|date=2012年4月9日|accessdate=2014年12月4日}}</ref>。
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* ターミネーター4 ※コレクターズ・エディション ※ソニー・ピクチャーズエンタテインメントより2011年4月6日に発売。
* ターミネーター4 ※ T-600 フェイスマスク・ケース付 【Amazon.co.jp 完全限定販売商品】※ソニー・ピクチャーズエンタテインメントより2009年11月20日に発売。
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* ターミネーター ※ DVDクアドリロジーBOX(ターミネーター1/2/3/4セット4枚組)※ソニー・ピクチャーズエンタテインメントより2009年11月20日に発売。
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Blu-ray版には、途中カットされたヌードシーンが追加されている。追加されたのは3分程度の内容<ref>[http://www.cinematoday.jp/page/N0020902 CINEMATODAY Inc カットされた秘蔵ヌードが存在!『ターミネーター4』ブルーレイ版でご開帳!]</ref>。
* ターミネーター4 ※スペシャル・エディション ※ソニー・ピクチャーズエンタテインメントより2010年4月16日に発売。
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* ターミネーター4 ※T-600リアルヘッドフィギュア付 Blu-ray BOX ※ソニー・ピクチャーズエンタテインメントより2009年11月20日に発売。
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* ターミネーター4 ※ソニー・ピクチャーズエンタテインメントより2009年11月20日に発売。
{{オリコン週間DVD総合チャート第1位 2009年|2009年11月30日付}}
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:''詳細については[[ターミネーター4 (ビデオゲーム)]]を参照''
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ターミネーター4の2年前の世界観を描いた作品で、ゲームの他、映像作品「ターミネーター4:マシニマ(英題:Terminator Salvation Machinima Series)」もリリースされた。
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{{雑多な内容の箇条書き|date=2013年9月}}
* カイルがマーカスからショットガンに紐をくくりつけ、相手に銃を奪われないようにする『手品』を教えられるシーンがあるが、これは『T1』でパトカーから奪ったショットガンのストックを切り落とした後、紐をくくりつけるシーンへのリンクである。
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* T-800役には当初ローランド・キッキンガーがそのままの姿で登場する予定だったが、編集段階で急遽顔のみシュワルツェネッガーに差し替えられることになった。また、メイキング映像に登場するキッキンガーの顔は映らないように構成されている。
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{{Reflist}}
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* [[2009年の映画]]
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* {{official|http://www.sonypictures.jp/movies/terminatorsalvation/}}{{ja icon}}
* {{official|http://terminatorsalvation.warnerbros.com/}}{{en icon}}
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