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==数学などにおける「任意」==
[[数学]]や[[論理学]]において'''「任意の」'''({{lang-en-short|''arbitrary, any''}} )とは、「特別な選び方をしない」という意味であり、しばしば'''一般に、英語のすべてany~」、日本語 「どの~でも」「いずれの~でも'''({{en|''all''}} )といった日本語と置き換えることが可能な語として用いられである。たとえば、
:''任意の実数 {{mvar|x}} について <nowiki>[条件]</nowiki> が成り立つ''
という表現は、[[実数]]の中からどのように {{mvar|x}} を選んでも <nowiki>[条件]</nowiki> が成り立つ、という意味である。
 
たとえば、
たいていの場合、「任意の」を「すべての」に置き換えても意味が変わることはない。しかし文脈によっては、同様の置き換えを行うと意味が変わってしまうこともあるので注意が必要である。
:''任意の実数 {{mvar|x}} について <nowiki>[条件A]</nowiki> が成り立つ''
という表現は、{{mvar|x}}として [[実数]]の中からどのように {{mvar|x}} を選んでも <nowiki>[条件A]</nowiki> が成り立つ、という意味である。
 
しばしば「すべての」({{en|''all''}} )を「すべての」に置き換えても成立するが、「すべての」のほうは言い回しによっては意味がすっかり変わり、条件が成立しなくなってしまうので注意が必要である。
たとえば、''A'' = {1, 3, 5, 7} としたとき、''A'' に属する''任意の''要素を 1 に加えた結果は偶数である。( ''A'' に属する要素である 1, 3, 5, 7 のどれを選んで 1 に加えても、2, 4, 6, 8 のどれかとなり、偶数となる。)しかし、''A'' に属する''すべての''要素を 1 に加えた結果は奇数である。( 1 と 3 と 5 と 7 のすべてを 1 に加えた結果は 17 であり、奇数となる。)