「静脈血栓塞栓症」の版間の差分

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* '''[[心電図]]''':肺塞栓症では肺血管抵抗の上昇により右心負荷がかかるため、心電図異常を呈する。
* '''経食道[[超音波検査|エコー]]、心エコー''':超音波で血栓の存在や右心負荷の程度を確認する。経食道エコーは[[食道]]内から超音波を当てる検査(見た目は胃カメラに似ている)で[[心臓]]や肺血管の観察により適している。
* '''下肢静脈エコー''': 下肢の静脈血栓症が疑わる場合、下肢静脈エコーで(特に[[ヒラメ筋]]静脈が多い)血栓の有無を確認する。(感度95%, 特異度98%)<ref>Schellong SM et al:Complete compression ultrasonography of the leg veins as a single test for the diagnosis of deep vein thrombosis.Thromb Haemost 2003; 89: 228-334.</ref>
* '''[[凝固因子]]''':日本人ではFactor V Leiden(ライデンで見つかったためこのように呼ばれる異常第5因子)はみられないため(現時点では未報告)、V因子活性は測定する意義は薄い。むしろ日本人では[[プロテインC]]/[[プロテインS]]について活性異常を念頭に置かなけらばならない。[[コーカソイド]]のみに第V因子活性異常は報告されており、日本在留のコーカソイドの発症の際には留意が必要と考えられる。