「キロン (小惑星)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
著作権に配慮しつつ、わかりやすくしたつもり(私の修正前から著作権は問題なかったのですが、ややわかりにくかったので)
→‎対象ジェットや環が存在する可能性: 英語表記と英語版へのリンク [http://newsoffice.mit.edu/2015/planet-chiron-saturn-like-rings-0317]より
61行目:
[[1993年]]と[[1994年]]に「塵と水が噴出する対称ジェットらしきもの」が観測されている<ref name=astro/>。
 
[[2011年]][[11月29日]]、キロンによる恒星食を[[:en:NASA Infrared Telescope Facility|NASAの赤外線望遠鏡設備(ITF)]]とラス・クンブレス(Las Cumbres)天文台グローバル望遠鏡を用いて観測したところ、キロン中心から約300km離れた両端にそれぞれ3kmと7kmの幅を持つ物質の存在が判明した<ref name=astro/>。この物質は先に観測されていた「対称ジェットらしきもの」に似ているが、ガスと塵によって構成された環の可能性も考えられている<ref name=astro/>。対称ジェットと仮定した場合、[[太陽系]]の外側に位置するキロンが巨大惑星の[[重力]]作用で太陽系中心に近づいて行き、凍結していた物質がガスや塵のジェットになって噴き出している可能性がある<ref name=astro/>。また、環だと仮定した場合、宇宙空間を漂っていた天体の破片がキロンの重力によって集まったか、あるいはキロン形成材料の残りが、環を形成した可能性がある<ref name=astro/>。環なのかジェットなのか結論を出すには今後再度、恒星食観測を行う必要がある<ref name=astro/>。
 
小惑星に環らしきものが見つかったのは[[カリクロー (小惑星)|カリクロ]]に次いで2例目となる<ref name=astro/>。