「スペクトラム拡散」の版間の差分

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実際には、例えば帯域幅1MHzだった明瞭な信号を周波数帯域100MHzに拡げると、見かけ上の信号電圧が1/100に減る。雑音レベル以下になるので、信号自体の検出が困難になる。雑音レベル以下の信号強度で良いので、さらに出力電力(受信電圧)を大幅に下げることができる。
 
通常のレーダーでは、高い周波数できわめて大きい電力を用いていたため、いろいろな問題が起こっていたが、SS方式でいろいろ改善した。例えば、受信電圧がきわめて小さくて良いので、出力電圧もきわめて小さくてよく、送受信回路(及び素子)を半導体化、小型化、省電力化、一体化、長寿命化できる。また送信電力が小さい<ref>軍用でも連続波(CW)1wで実用化している。従来はパルス波で数kw以上だった。</ref>ので、レーダー波の検知が困難である<ref>従来は攻撃前のレーダー照射を受信して攻撃を予測できるが、SSでは電波が弱いため探知できない。</ref>。[[レーダー]]の妨害はできるが、遅延波を送って位置を偽る方法が使えないため、防御効果が高い。
 
 
この「受信電圧が雑音電圧より低くて良い」というのが、画期的な技術革新となった<ref>この壁を破るために、[[冗長度]]を上げたり[[重畳化]]して、限定的に解決していた。[[FM]]波は、雑音に強かった。</ref>。