「トリス(トリメチルシリル)アルミニウム」の版間の差分

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== 合成法 ==
[[テトラヒドロフラン|THF]]と[[ジエチルエーテル]]の混合溶媒中アルミニウムを[[ヨウ素]]で活性化し、[[水銀]]、[[クロロトリメチルシラン|塩化トリメチルシラン]]、[[リチウム]]を加えることで合成できる。溶媒にはエーテル系溶媒の他にヘキサン、ペンタンなどの炭化水素溶媒も併用することが出来る。また、このような混合溶媒はしばしば[[トラップ溶媒]]と呼ばれ、不安定な有機金属試薬を安定に貯蔵・取り扱いする際に用いられる。一般的な有機アルミニウム試薬の合成法と同様に、系内調製したアルキル水銀(この場合シリル水銀)からアルミニウムへ[[トランスメタル化]]することで調製される。リチウムは不要な塩素原子のスカベンジャーとして働き、反応を加速させる。ヨウ素はアルミニウムの表面にできている酸化被膜の除去に用いられる。粉末状のアルミニウムの場合、表面積が大きくなるため酸化の度合いが大きい。粒状のアルミか、家庭用のアルミ箔を用いる方がうまくいく場合が多い<ref>http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ic00273a013</ref><ref>http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/anie.197704801/abstract</ref>。
 
== 反応 ==
トリス(トリメチルシリル)アルミニウムを三塩化アルミニウムと混合し、不均化することで調製される化学種は求核性を示し、求核的なケイ素化剤として用いられる。<ref>http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ajoc.201200174/abstract</ref>
 
== 脚注 ==