「冠山峠道路」の版間の差分

[[20142015年]]（平成2627年）5）8月現在、国道417号の当該区間は7.6kmが[[自動車]]通行不能区間とされ<ref>国土交通省近畿地方整備局の資料では、冠山の東側に存在した冠越（かんむりごえ）と呼ばれた峠を越えるルートを指している。</ref>、直線距離で7.1km（福井側3.2km、岐阜側3.9km）にわたって未整備であり、両県の端点を、[[冠山峠]]を経由する延長19.4kmの[[林道塚線]]及び[[林道冠山線]]を代替路として接続している。しかし両林道とも幅員が狭小で急カーブ・急[[勾配]]が連続する[[線形 (路線)|線形]]不良箇所が多く、[[大型自動車|大型車]]の通行は困難であり、[[冬|冬期]]及び[[土砂災害]]時は[[交通規制|通行止め]]となるので、年間通行止め日数は170日を超える<ref name="H25資料"/>。

[[2003年]]（平成15年）[[4月2日]]に事業化され、[[トンネル]]の完成目標は[[2012年]]度（平成24年度）とされていたが<ref>{{PDFlink|[http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/tiikisaisei/dai12nintei/090327/plan/11a.pdf 緑ゆたかな安心の農村づくり]}}、[[総理大臣官邸|首相官邸]]地域再生本部、2009年3月27日、1頁</ref>、2013年（平成25年）12月現在時点で、福井県側でトンネル坑口改良その他工事を、岐阜県側では橋梁上部工事が行われており、2014年（平成26年）5月17日には冠山峠2号トンネル（仮称）の福井県側2.5kmの建設に着手した<ref>[http://www.kkr.mlit.go.jp/fukui/press/h26/pdf/2014051401.pdf 国道417号 冠山峠道路 〜福井県・岐阜県をつなぐトンネル工事に着手〜]、国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所、2014年5月14日</ref><ref>[http://www.chunichisankei.co.jpcom/kenmin-fukuiregion/article/kenmin-news/CK2014051802000192140518/rgn1405180055-n1.html 池田－岐阜 早期開通を 国道417号・冠山峠道路が着工 中京圏とのアクセス大幅向上 福井]、[[中日産経新聞]]、2014年5月18日</ref>。便益算定上の仮定の供用開始年次は2025年度（平成37年度）とされている<ref name="H25資料"/>。

ルート案では、冠山周辺が険しい[[山地|山岳地帯]]であり、[[猛禽類]]が生息する地域でもあるため、計画延長の約8割をトンネルとする。残りの区間も[[豪雪地帯]]であることを考慮して、日当たりが良く雪解けの早い南側斜面（[[揖斐川]]支流シタ谷沿い）を通過するルートを選んでいる。冠山峠2号トンネル（仮称）は完成すれば全長4,834[[メートル|m]]の長大トンネルとなり<ref>通年で一般車両の通行が可能な道路用トンネルとしては[[国道194号]]の[[寒風山トンネル]]に次ぐ規模のトンネルとなる。</ref>、冠山峠1号トンネル（仮称）も全長1,200m240mを予定している。

* 冠山峠1号トンネル：計画延長1,200m240m