「日本の漫画」の版間の差分

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日本の漫画は普通「コマ・登場人物・背景・ふきだし・音喩・漫符・台詞・その他の技法」から成る。まず一般的なストーリー漫画の表現形式と技法を以下に挙げる。
 
* 紙面は'''[[齣|コマ]]'''と呼ばれる枠によって分割されており、それぞれが一つの場面を表す。読み手はあるコマを読んだ後、次のコマはどれか判断しなければならないが、順序は明示されずに暗黙の了解とされている場合が多い。例外もあるが、基本的な右綴じ([[縦書きと横書き|縦書き]])漫画のコマの読み進め方は以下の通り。
** 右から左のページへと読み進める。
** ページ内においては、上段から下段へ向かって読み進める。
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** 次ページに跨っているコマは、そのページの最後に読む。
** コマに番号が振られている場合(一部の4コマ漫画や初期の漫画などに見られる)は、番号順に読み進める。
漫画のセリフ・ナレーション等の主な文章が横書き(左綴じ)の場合、この例の鏡面対称となる読み順となる。
 
このため、縦書きで描かれた日本語の漫画を(アルファベットの様に)左から右に読む正書法の言語で翻訳・出版する場合、オリジナルの漫画を鏡面コピーした上で文字の翻訳をするという事が行われる。この方法は右利きの人が左利きになったり信号の色が左右逆だったりする弊害を生み、これを嫌ってオリジナルの画のままで翻訳もされるがこの場合、左から右に読む正書法を使い慣れた読者には不自然な読み順となってしまう。
かつて欧米では[[翻訳して]]出版する際、左から右に読む欧米言語の[[正書法]]に合わせるため、元の漫画を左右反転させて左開きにして出すことが一般的だったが、この手法では作品全体が左右反転するという弊害があり、近年では作品を尊重して、日本と同じ右開きのまま出されるケースが増えてきている。この場合、欧米の言語であっても日本式に右から左へ読み進める。巻頭に読み方のレクチャが掲載されることも多い
 
=== 技法 ===