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'''クラウディングアウト'''({{lang-en-short|crowding out}})とは、行政府が資金需要をまかなうために大量の国債を発行すると、それによって市中の金利が上昇するため、民間の資金需要が抑制される
一般には、'''クラウディングアウト効果'''として使われる。典型は[[失業]]対策などのために[[国債]]を発行して[[公共事業]]や[[福祉]]政策を拡充<!--現金給付でも代わりが無いので「財の供給」なる文言をトル-->させようとする際、<!--「流通資本が減少するなり」という説明があいまい。「流通資本」(流動性のことか?)が減少しても資金需要が減退して金利が上昇していないならクラウドアウトは発生しない。-->大量に発行した新発国債が意図せず市中金利を高騰させ、民間の経済活動(投資のための資金調達や住宅購入などの消費行動)
クラウディングアウト理論は、しばしば上のように[[財政政策]]を批判する。しかし、クラウディングアウトの根底にある考え方は資金の有限性に帰着する点にある。この立場は、財政政策や公共事業に限らず、特定の大規模な事業へ資金が集中するときに、他へ資金が回らなくなり景気を後退させると考える。
==概要==
===古典派の議論===
クラウディングアウトのアイデアは古くから存在し、[[アダム・スミス]]は政府による経済活動はすべて不生産的労働であり、政府が公衆から資金を借入れて消費することはその国の資本の破壊であり、さもなければ生産的労働の維持に向けられたであろう生産物を不生産的労働に向けるものである、とした<ref>Adam Smith,The Wealth of Nations(New york:Random House,Inc.,1937)P.878</ref>。一般に[[完全雇用]]を前提とした[[古典派経済学]]においては、政府支出の増大はそれが租税で調達されようと国債で調達されようと、民間支出はクラウド・アウトされる<ref>(政府支出に民間支出が)押し出される意。</ref>。
{{see also|セイの法則}}
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