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経済学では、[[外部性]]の問題がある。たとえば企業が大気を汚染することを'''負の外部性'''<!--(責任の転嫁)-->と呼ぶ。これに対し、たとえば浄化設備を設置した政府が大気を汚染した企業から税を取った場合、これを'''内部化'''(自己責任化)という。ほかには[[リスク]]と[[インセンティブ (経済学)|インセンティブ]]のトレードオフが説かれる。たとえば保険会社が全てのリスクを負担すると仮定した場合、被契約者は危険を回避する意欲を完全に喪失するものと考えられる。これを[[モラルハザード]]という。
 
「自己責任」は本来、他者に対する責任転嫁をいましめる言葉であるが、他者に対して責任を負うべき者の責任回避<!--(自分の行動でありそのリスクは負え、こちらは一切関知しない)-->だけでなく、強者が弱者を救済することを拒否した上、強者が救済を必要としている弱者を嘲笑する口実に利用される危険性さえある(たとえば前述の例では警官の職務怠慢が正当化される訳ではない)<!--り、[[義務違反]]に対する制裁が困難になるとの指摘がある-->。
 
==== 「自己責任論」が話題となった事例 ====