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Dictan (会話 | 投稿記録)
『由縁の女』あらすじの追加
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*:時は封建時代で、ある城の天守閣。自害し、死後何度も洪水を起こした妖しい夫人富姫は魔のものとなっている。地方(猪苗代)から魔のものの亀姫が遊びに来訪したりする。富姫は土産として春日山城主の生首をもらい、おかえしに白鷺城の城主の白鷹を送る。主君の命令により、その鷹を探しに天守閣を上って来た鷹匠姫川図書之助は、姫より城の家宝である兜を授かって帰るが、かえって城中で兜を盗んだ嫌疑をうけ、天守に逃げ戻る。恋に落ちる富姫と図書之助。そして事態は思わぬ方向へ。
*『[[由縁の女]]』(1919年、婦人画報)小説
*:亡き父母の墓を移すため、東京に妻・お橘を残して故郷・金沢へ向かう禮吉。そこで、放っておけば墓が取り壊されると手紙をくれた、はとこのお光と再会し、過去の思い出に浸る。その後、禮吉の昔の馴染で、禮吉が川へ落とした煙管の夢を見たという露野とも再会し、彼女が地元の権力者・大郷子の下で悲惨な生涯を送っていることを知る。一時的に大郷子から匿う為、露野の乳母のもとへ送り届けるが、このことを大郷子は姦通と騒ぎ立て、禮吉の帰京を邪魔する。一方、禮吉から墓の移動を託されたお光は、向山の墓前でやはり大郷子一味に襲われていた。大郷子との一件は遂に部落騒動へと発展したものの、一時落着きを取り戻す。ある夜半、露野と二人で出歩く禮吉はそこで、初恋の人・お楊と遭遇するも、斑猫の毒に体を冒されていたお楊は、禮吉ほか、他人へ醜い顔を見せることを拒絶していた。その場は一度退いた禮吉だが、決心し、お楊がいる場所で、かつ亡き母との思い出の地である魔所・白菊谷を目指す。見事、お楊との再会を果たすも、顔を見ることは叶わず、お楊を守護していた白痴の男・甚次郎に襲われ絶命する。禮吉とその亡き父母の骨を東京に持ち帰るお橘は、汽車の中で涙する。
*『眉かくしの霊』(1924年、苦楽)小説
*:境賛吉は木曽の奈良井に宿をとった。出された鶫料理を堪能しつつ、鶫料理を食べて口を血だらけにした芸者の話を思い出す。