「メディア (ギリシア悲劇)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
en:Medea (play) 23:22, 7 October 2015‎ より、'Themes'の一部分のみ翻訳し、微調整
30行目:
他の作家による同じ主題の取り扱い方とくらべ、エウリピデスの作品では、メディアの感情に重心が置かれ、夫への愛情、激情、復讐心が主題的に描かれている。同時にこの作品では、こうした激情を静めることも重要な主題となっており、これは古代ギリシアの倫理観が中庸を徳とみなしたことと呼応している。
 
『メディア』は、[[家父長制]]社会において女性であることの苦難を同情的に掘り下げた作品であるため、フェミニスト的な傾向を持つ非常に古いテクストであると広く考えられている<ref>See (e.g.) Rabinowitz 1993, 125–54; McDonald 1997, 307; Mastronarde 2002, 26–8; Griffiths 2006, 74–5; Mitchell-Boyask 2008, xx.</ref>。しかしながら一方で、[[ミソジニー]]的な態度の表れであるという読みも存在する<ref>[http://www.km-awards.umb.edu/essays2009/documents/Messing.pdf KM-awards.umb.edu], Williamson, A. (1990). A woman's place in Euripides' ''Medea.'' In Anton Powell (Ed.) ''Euripides, Women, and Sexuality.'' pp.16–31.</ref>。
{{要出典|範囲=フェミニズム批評では、この作品は、女性性の復権と抑圧された女性による異議申し立てを扱った最初期の作品という見方でしばしば注目されるが、古典学の立場からはこの読みは支持されていない|date=2015年3月}}。
 
 
==日本語訳==