「求人倍率」の版間の差分

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これは“見掛け倍率”だけを算出しているに等しく(受験倍率における“見掛け倍率”が信用に当たらない事と同じく)、信頼できる数値とは言い難い。
 
=== 求人雇用のミスマッチ ===
求人倍率が1倍の場合、計算上は、1人の求職者に対して1件の求人があることになる。<br>
しかし、例えばこれはあくまで計算上の話に過ぎず以下のごとき求人の過半数がIT技術者を求めているのに対し、側と求職者側の大多数がIT技術を持っていないのであればミスマッチにより1必ずしも1人に対して1件の求人があるとは言い難い。<br>
 
また例えば、求人の過半数が30歳以下の若者を望んでいるのに対し、求職者側の多数が30歳以上であれば、1人に対して1件の求人があるとは言い難い。<br>
==== スキルのミスマッチ ====
また例えば、求職者の多数が地方在住者で地元での就職を望んでいるのに対し、求人が遠く離れた都市部に集中しているのであれば、これも1人に対して1件の求人があるとは言い難い。
例えば、求人の多くがIT技術者を求めているのに対し、求職者側の多くがIT技術を持っていないのであれば、求人倍率1倍であっても、採用にあり付けるのは一部の求職者だけである。<br>
 
==== キャリアのミスマッチ ====
失業後、自身のキャリア(実務経験)が通用しない別職種へ転職した場合、就労後、一から仕事を覚えなおさねばならず、また経験者加算も得られない為に、低い賃金待遇を受ける事となる。その為、求職者は自然と、自身のキャリアが評価される同職種への就職を希望する事が多い。<br>
また求人側も、即戦力を得る為に“要経験者”“経験者優遇”の条件を付けて募集するケースが多々見られる。<br>
仮に、求人側の多くが営業職を募集しているのに対し、求職者側の多くが営業職のキャリア持たないのであれば、求人倍率が1倍であっても、求人へのスムースな応募は生じず、また求職者へのスムースな採用は行われない。<br>
 
==== 年齢のミスマッチ ====
求人側の多くが若い人材を求めているのに対し、求職者側の多くが中高年であれば、求人倍率1倍であっても、採用にあり付けるのは一部の若者だけである。。<br>
平成19年10月より、求人に年齢制限を設ける事が禁じられたが、依然と履歴書には年齢欄があり、職安の求人には「年齢不問」と明記していても自社のHPの採用ページには「○○歳以下」と明記している企業は少なくない。<br>
 
==== 勤務地のミスマッチ ====
例えば、求人の多くが工業地帯に集中しているのに対し、求職者の多くが工業地帯から遠く離れた地域に在住し、かつ地元での就労を希望している場合、これも求人倍率が1倍であっても、求職者の多くは求人にありつく事ができない。<br>
 
=== 質は分からない ===