削除された内容 追加された内容
森の民 (会話 | 投稿記録)
森の民 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
3行目:
<!-- 代表的な機種の画像提供のほか、文豪NWPおよび文豪ハック関連の記事内容の充実をお願いいたします -->
[[File:NECbungouJX5700AC.JPG|thumb|JX5700ACの写真]]
'''文豪'''(ぶんごう)は[[日本電気]](NEC)が発売した、日本語[[ワードプロセッサ]]専用機(以下ワープロ)。後述は当時のカタログ・資料・NECが発行していた『文豪アプリケーション情報』などによる<ref>製品カタログ、オプション対応表、文豪新聞、文豪アプリケーション情報、販売促進マニュアルなど。</ref>
 
== 概要 ==
270行目:
== 広告キャラクター ==
* '''文豪ミニ'''シリーズ発売当初の広告キャラクターは、イメージソング「TA-TI-TA〜涙のマリオネット〜」を歌っていた[[三田寛子]]。1988年、[[野村宏伸]]に交代。その後、'''文豪JX'''シリーズからは[[和久井映見]]となった。また、販売促進には[[バザールでござーる]]([[クリエイティブディレクター|CD.]] [[佐藤雅彦 (メディアクリエーター)|佐藤雅彦]]/[[イラストレーター|IL.]] [[水口克夫]])の[[キャラクター]]を用いた一大[[キャンペーン]]を展開した。
 
== デモンストレーションプログラム ==
NECが販売店向けに配布していた店頭用オートデモ。5Rシリーズでは本フロッピーディスクをセットし、「拡張1」+「拡張2」キーを押下しながら電源をオンにする(のちに「アプリケーションモード」と呼ばれる)。5Sシリーズからは、初期メニューの「オプション」を選択し、フロッピーディスクをセットすることで起動することが可能であった。これらはMS-DOSアプリケーションとなっており、もっとも、文豪のMS-DOSファイルコンバータからは見ることが不可能であるが、隠しファイル属性として、大量の.R1ベタファイル画像により構成されており、文豪ミニ上で、ユーザーから見ることができるのは「IPL.COM」「MAIN.COM」「CREDIT.DOC」だけであった。「CREDIT.DOC」には「デモンストレーションプログラム」の開発者一覧が記述されていた。
 
== 主なアプリケーションソフト ==
文豪ミニ・JXシリーズ向けにはゲームからユーティリティまで様々なアプリケーションソフトが発売<ref>文豪本体の購入特典としてこれらのソフトウェアが添付されることもあった。また、NECからはこれらの情報をまとめた「文豪アプリケーション情報」という[[パンフレット]]なども発行・配布された。</ref>された。
* 『ワードスター』(英文ワープロソフト、マイクロプロジャパン)
* 『住所録』(カード型データベース、キャリーラボ)
301 ⟶ 304行目:
* 『アッとワールド』([[マイクロデザイン]])
* 『[[リッチテキスト・コンバータ]]』([[アンテナハウス]])
 
== アプリケーションの特典付属版 ==
上記のうち、「テトリス」「倉庫番」「直子の代筆」「今日子の日記」「クイズアベニュー」のほか、「イラストでこざーる([[イラストレーション]][[画像]][[データ]]集)」などが、新製品購入特典として本体に付属された。いずれも製品版の4色カラー印刷のパッケージに比べ、2色刷りの簡易版の紙パッケージとなっていたが、ソフトウェア内容に製品版との差異はなく、ユーザー登録をすることが可能であった。
 
== 文豪ミニ5文書ディスクタイプ ==
ミニ5無印から5HDまでの機種では、文書ディスクタイプ1と呼ばれる、CP/Mベースの文書ディスクに[[バイナリ]]形式で記録されていた。5R以降の機種からは、システムのほとんどがMS-DOS化されたため、ディスクタイプ2と呼ばれるMS-DOSベースの文書ディスクにバイナリ形式で記録されるのが標準となった。
 
== OS(CP/M、MS-DOS)の起動方法<ref>「NEC技報」より。当時、開発部門ではCP/Mパソコンとしての使用を推奨していたが、営業・販促部門がこの使用方法を公開することはなかった。</ref> ==
332 ⟶ 341行目:
*: [拡張1]+[制御]キー+電源オン
* アプリケーションモードで起動
*: [拡張1]+[拡張2]キー<ref>機種によっては[機能1]+[機能2]キー。</ref>+電源オン。MS-DOSフロッピーディスク内の「IPL.COM」が実行される<ref>本来、店頭デモ用として販売店に対してNECが配布していた「デモンストレーションプログラム」(店頭用オートデモ)などを起動するための機能であったが、後に[[サードパーティー]]よりこの機能を利用して動作させるアプリケーションソフトが発売された。</ref>。ただし、文豪ミニ5R以降の「絵カード作成」機能搭載機種では、[拡張1]キーと[範囲指定キーにより文書作成画面から「補助フロッピーディスク」内のMS-DOSアプリケーション、「MKCARD.OVLが呼び出せるため、“IPL.COM”を“MKCARD.OVL”にリネームすることにより、電源を一度オフにしなくとも、市販のアプリケーション等が実行できた。また、5SX以降の機種では新たに電源オン時にメニュー画面が追加され、「オプション」からアプリケーションを実行することができた(OPTION.XX[XXは機種名]が実行される)。
* デモデータを作成
*: [変換]+[制御]+電源オン
346 ⟶ 355行目:
* ワープロ機能からも、MS-DOSの他、CP/Mフォーマットのフロッピーディスクの読み書きに対応<ref>ディスクタイプ2はMS-DOS、タイプ1はCP/Mフォーマットがベースとなっていた。</ref>していた。
* ディスクタイプ2のフロッピーディスク内にPC-9800シリーズのMS-DOSなどを用いて「DSKNAME.SYS」という名前のファイルを作成すると、文豪ワープロのシステムに対してソフトウェア的なライトプロテクトをかけることができる<ref>文豪本体添付の「補助フロッピーディスク」などは誤って初期化されることをこの方法により防いでいる。</ref>。
* ディスクタイプ2のフロッピーディスクをMS-DOSとして操作する方法 - MS-DOSフォーマットのフロッピーディスクをセットし、読出・書込などのコマンドを選択、ファイル一覧が表示されたら、ディスクアクセスランプが点灯していないことを確認し、タイプ2のフロッピーディスクに差し替える。その後先頭のファイル名を選択すると「ディレクトリを[MINI5]に変更しますか?」と表示され、タイプ2をMS-DOSフォーマットとして認識しファイル操作が可能<ref>ただし、文豪システム上からのディレクトリ作成、隠しファイル属性のファイル操作などは不可能。</ref>となる。
 
== 脚注・出典 ==