「シロバナムシヨケギク」の版間の差分

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'''シロバナムシヨケギク'''(白花虫除菊、[[学名]]:''Tanacetum cinerariifolium'')は、[[キク科]]の多年草。'''除虫菊'''という名前でも知られる。
 
[[胚珠]]の部分に[[ピレスロイド]](ピレトリン)を含むため、[[殺虫剤]]の原料に使用されている。原産国は[[地中海]]沿岸原産であり、[[セルビア]]で発見された。かつて国内の主産地だった[[広島県]][[因島市]](現[[尾道市]])の市花。開花時期には島の斜面が美しい白い花で埋まった<ref name = innoshima_heishikinenshi>{{Cite web |date = 2006-11-29 |url = http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I035403602-00 |title = ありがとう因島市 : 因島市閉市記念誌 |format = |publisher = 国立国会図書館 |accessdate = 2014-10-17}}</ref>
 
[[大日本除虫菊]](金鳥)の創始者[[上山英一郎]]がこの除虫菊を使って、渦巻型の[[蚊取線香]]を発明した。
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== 日本の栽培 ==
二つの世界大戦の戦間期の日本の主産地として和歌山、愛媛、香川、岡山、北海道、広島があった。特に瀬戸内海沿岸各地の段々畑で多く栽培されており、特に因島や小豆島では耕地面積の多数をめていた<ref name = innoshima_heishikinenshi />第二次世界大戦中までは日本が世界一の生産国であった。しかし戦後は食料増産が必要となり栽培面積が激減し、また殺虫剤としてピレトリン類似化合物のピレスロイドが使われるようになると、ケニアなどで殺虫剤の原料として栽培されてはいるものの、日本では産業用としての栽培は行われなくなった。
 
現在では、かつて主産地のひとつであった因島で観光用にシロバナムシヨケギクの栽培が行われている<ref name = innoshima_heishikinenshi />
 
== 脚注および出典 ==