「今中慎二」の版間の差分

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{{by|1998年}}、肩の状態が回復し、キャンプから筋力強化や遠投などを重ねた。6月5日のナゴヤドームでの対巨人戦では最速140km/hを記録して90km/hのスローカーブも戻り、8回131球を投げ2安打1失点の内容で勝利を挙げて復活の兆しを見せている<ref name="base_19981005_54">「こんなハズじゃなかった… 今中慎二 速球派か?軟投派か?今が勝負どころの元エース」『週刊ベースボール』、1998年10月5日号、P.54</ref>。しかし好調が持続せず、自身4連敗で迎えた7月9日の対ヤクルト戦に先発して2/3回で5安打4失点とKOされて2勝8敗となると、監督の[[星野仙一]]に改めて軟投派への転向を命じられて一軍登録を抹消された<ref name="base_19981005_54" />。秋からはそれまで強く拒否していた[[ウエイトトレーニング]]にも進んで取り組み、ランニングや坂路走で下半身を強化し、自身初となる12月の自主トレも行っている<ref name="base_20010416_43" />。
 
{{by|1999年}}、2月11日には投球練習を始めるなど早めの調整を行っていたが、一方で[[ブルペン]]に入るのが怖くなるほど状態が悪化していた<ref name="base_20010416_44">『週刊ベースボール』、2001年4月16日号、P.44</ref>。7月15日のナゴヤドームでの対広島戦に先発したものの2回6失点に終わり、[[福岡市]]の病院で改めて検査を受けた<ref name="base_20011210_117" />。当初はリハビリによる治療を考えていたが、良い肩の状態が数日しか続かない状況にケジメをつけるため、炎症の原因だった左肩の[[滑液包]]を除去して突起骨を3箇所切除する手術を8月20日に受けている<ref name="base_20010416_44" />。執刀医が驚くほど患部は悪化していたが5時間かかった手術は成功し、そのまま福岡で数ヶ月間リハビリを続けた。同年は入団後初めてチームがリーグ制覇を果たしたものの、9月30日の[[明治神宮野球場|神宮]]での対ヤクルト戦で優勝が決まった時も福岡市内で医師と共に夜釣りをしていたという<ref name="base_20011210_118"/>。結果的にこのシーズンはプロ入り初の未勝利に終わり、自身がプロ入りしてから初のリーグ優勝には貢献できなかった。ダイエーとの[[1999年の日本シリーズ|日本シリーズ]]の際には経過報告を兼ねて福岡の宿舎を訪ね、チームメイトに激励の言葉をかけて静かに去っている<ref name="base_20010416_44"/>。
 
{{by|2000年}}、11年ぶりに二軍キャンプでのスタートとなり、初めて一軍登板のないままシーズンを終えた。オフの契約更改は大幅な減俸となって翌年2月までかかり、星野監督からは「契約するだけでも感謝するように」という最後通告を受けている<ref name="base_20010416_44"/>。一方、{{by|2001年}}は1月の[[伊良湖]]での合同自主トレで積極的にランニングに取り組む姿勢が投手コーチの[[山田久志]]に評価され、2年ぶりに一軍キャンプでのスタートとなった<ref name="base_20010416_44"/>。キャンプ直前の1月30日には[[読谷平和の森球場|読谷球場]]のブルペンで100球を投げ込み、キャンプ中も投球練習の球数をこなしたが制球に問題があった。オープン戦では球速が最高131km/hにとどまったものの、[[フォークボール|フォーク]]や[[シュート (球種)|シュート]]を駆使して3月3日の対ロッテ戦では4回を1失点に抑えている。しかし野手の状態が上がるに連れて打たれる場面が増え、3月23日の教育リーグでの対[[阪神タイガース|阪神]]戦では5回106球を投げて8安打5四球3失点の内容で、開幕一軍入りを諦めた<ref name="base_20010416_45">『週刊ベースボール』、2001年4月16日号、P.45</ref>。同年は7試合に登板したものの、気力の限界などから10月に引退を決意。山田は中継ぎとしての再生を考え<ref name="base_20011001_126">「残留か?退団か?その去就が注目される人たち」『週刊ベースボール』、2001年10月1日号、P.126</ref>、他球団からも獲得の打診があったという<ref name="base_20011210_117" />。11月10日に引退の記者会見を開いた<ref name="base_20011210_117"/>。