「炎上 (ネット用語)」の版間の差分

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[[#その他の分類|伊地知晋一による分類]]に沿って考える場合、批判集中型については率直に謝罪するか持論を継続し、議論過熱型は静観し、荒らし型は黙々と削除して対処するのが望ましい、という<ref>『ブログ炎上 ~Web2.0時代のリスクとチャンス』19-20頁</ref>。
 
[[山本一郎 (実業家)|山本一郎]]は炎上したときの具体的な対策について、速やかな消火のためには「かなり早い段階で謝罪する」ことが肝要だという。お詫びの仕方も「お騒がせしてすみません」と、世間を騒がせたこと、関係者に迷惑をかけたことについて全方位に低姿勢で謝罪するほうが良い。嘘をついたり、事実はそうでも部下や関係者がやったと釈明するのは「最悪の一手」であり、作品を監修したのは自身であることを認めるべきである。一方で、初手の有力な方法として「徹底的に無視する」ことも採用し得る。この場合は、その件に一切触れない心構えが必要で、炎上の規模の見極めが重要だ。騒ぎが大きくなりすぎると、謝罪が遅れることで取り返しのつかない話になりやすいし、問題が起きて釈明が無ければ関係者の界隈はその誠実さを疑う。鎮火を促す最後の方法は、ネットで騒ぐ連中を次々と訴えること。行き過ぎた、間違った情報を元に話題を炊きつけている人物を特定し、黙々と、徹底的に、すべて訴える<ref name="山本一郎-2015">{{Cite web |date=20142015-09-10 |url=http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20150910-00049360/ |title=『GQ』でボツになった「五輪エンブレム」佐野研二郎さんのネット炎上関連の原稿と経緯について |work=Yahoo!ニュース |accessdate=20142015-09-10}}</ref>。
 
[[中川淳一郎]]によると、「ネットの作法」がわからないまま、狭い世界で、身内同士、あるいは、一部のトップクリエーターをありがたがる者が炎上する本人を擁護し、ネットの意見を「素人は黙ってな」的に上から目線でバカにすることは、ネットで更に嫌われ、攻撃の対象になってしまう場合があるという。自分に否があるなら、すぐに謝るという判断が下せるか。逆に相手に間違いがあるなら、訴訟も辞さない強さを持てるか。それができないなら、黙っていた方がいいと諭し、「'''インターネットを甘く見るな'''」ということに尽きると強調した<ref name="中川淳一郎-2015">{{Cite web |date=20142015-09-02 |url=http://withnews.jp/article/f0150902000qq000000000000000W0080901qq000012434A |title=五輪エンブレム問題  声あげない業界、陰謀論に憤り  中川淳一郎氏 |work=withnews |accessdate=20142015-09-02}}</ref>。
 
== 分類 ==
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[[評論家]]の[[荻上チキ]]は、炎上を含むサイバーカスケード現象について考察する中で[[イラク日本人人質事件]]後のネット上でのバッシングや自作自演説の発生の社会的背景などについて考察した。
 
ライターの中川淳一郎は、荻上のこの考察や前述の伊地知晋一について2007年頃まではほぼ同意していた。しかし、自身もネットニュースの編集に携わる中で炎上をウォッチしたり炎上予防に神経をすり減らしたりしているうちに、やがてそれらの意見に疑問を持つようになったと述べており、その背景を分析する立場はとるのは困難であるとしている<ref>『ウェブを炎上させるイタい人たち-面妖なネット原理主義者の「いなし方」』64-70頁</ref>。2015年には「インターネットを甘く見るな」ということに尽きると強調している<ref>{{Cite web |datename=2014-09-02 |url=http://withnews.jp/article/f0150902000qq000000000000000W0080901qq000012434A |title=五輪エンブレム問題 声あげない業界、陰謀論に憤り "中川淳一郎-2015" |work=withnews |accessdate=2014-09-02}}</ref>。
 
山本一郎は、劇場型の炎上が増えていく中で、炎上する「神輿」一人に問題を叩きつけるだけでなく、問題の原因となったそもそもの仕組みを発掘し「正しく」騒がなければならないと論じ、「炎上が楽しいのはわかるけどやり過ぎないようにね」とコメントしている<ref>{{Cite web |datename=2014"山本一郎-09-102015" |url=http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20150910-00049360/ |title=『GQ』でボツになった「五輪エンブレム」佐野研二郎さんのネット炎上関連の原稿と経緯について |work=Yahoo!ニュース |accessdate=2014-09-10}}</ref>。
 
== 脚注 ==