「吊りスカート」の版間の差分

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日本でも服飾デザインの世界で、ベーシックなタイプのプリーツスカートは、このようなH型の吊り紐が付いたものが一つの標準パターンになっていた時代もあり、過去において、しばしばH型吊り紐の吊りスカートが登場している。戦時中の女子青年団の制服もこのようなH型吊り紐付きの紺色のプリーツスカートであった。[[中原淳一]]が「[[ジュニアそれいゆ]]」に発表したファッションデザインには吊りスカートが多く見られ、H型吊り紐付きも見られるのは当時の流行を物語っている。
 
スカートに付いた吊り紐は、バックルで紐丈の調節ができるようになったものもあるが、ほとんどはボタンがけして留めるデザインである。そしてかつては、吊り紐はボタンがけされない一方の先端部分(ほとんどの場合、背中側)はスカート本体に縫い込んだり、綴じ付けてあって紐の取り外しのできないデザインが主流であった。紐がスカート本体に固定されていると、着た時のシルエットも綺麗で、ウエスト部分が引き攣れたりすることも無いが、流行が変わったり、気分的に吊りをするのに飽きたような場合には、スカート本体に綴じ付けられた吊り紐はハサミで切って取らねばならない。リサイクルショップなどに出ている吊りスカートには、吊り紐をハサミで切り落としたものが多く見られるが、これにより生地を傷める原因となる場合も多い。このためか最近のものでは、前後共にボタンがけで吊り紐の取り外しができ、好みで吊りをしたり外したりできるデザインが主流となっている。これでは普通のスカートに別パーツのサスペンダーを付けて着用するのと変わりがないと思われるが、吊り紐が取り外せるタイプのスカートでも、[[共布]]の紐が付属している場合にはそのスカートは吊りスカートのカテゴリに含まれる。なお、アメリカでは商品の解説に吊り紐の取り外しができるタイプには、必ず(detachable shoulder strap)の表記がある。
 
吊りスカートを商業的に多くデザインしたデザイナーとしては、[[金子功]]が挙げられる。彼の立ち上げた[[ジェディックス|ピンクハウスやインゲボルグ]]などのブランドには、多くの吊りスカートがあり、現在も一部に熱烈な愛好者がいる。