「芸人交換日記〜イエローハーツの物語〜」の版間の差分

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== 作中で描かれた売れない芸人たちのリアルな実情 ==
作者の鈴木がお笑い業界にも詳しいだけあって、この作品の中では売れっ子芸人とそうでない芸人たちの落差や芸人世界の厳しい現実が克明に描き出されている。主人公コンビのイエローハーツは一度深夜のコント番組のレギュラーになって少し売れかけるものの、その番組がゴールデンに進出した時に「年を食いすぎている」という理由で降板させられたり、まともに見てくれる人のろくにいない遊園地やデパートでの営業や、売れっ子になった後輩の冠番組の前説などの屈辱的な仕事に甘んじなければならなかったり、甲本は住んでいたアパートの家賃を滞納したため追い出されて恋人の家に居候するハメになったりと辛酸をなめ続ける日々を送っている。自らの夢と現実の間での苦悩や葛藤、本業だけでは暮らせないのでバイトで汗水垂らして生計を立てなければならない生活苦、ライバルや後輩に抜かれていく屈辱感や挫折感や絶望感、ネタを書けないコンプレックスなどの芸人だからこそ抱いている本音、解散して別々の道を進むようになったコンビの「その後」などのリアルな描写は、多くの芸人たちから共感を得ている。
 
== 脚注 ==