削除された内容 追加された内容
32行目:
 
;運ぶ
人が荷物を運ぶ場合、荷物を保持する場所はいくつかありうる(頭の上に乗せる、脇にかかえる、腹側で両腕でささえる、というのも太古から行われている方法であるが)が、背中も用いられる。アフリカの人々は多くが今も頭の上に荷物を乗せて運ぶ。山がちの地では、足元がおぼつかなく姿勢が不安定で、荷物を頭の上に乗せたまま進むのは難しく、背中に背負うほうが適しており、一般的になっている。背中で運ぶ場合は、背負いかご、[[背負子]]、[[リュックサック]]などの道具が用いられる。
 
人は(腕を大人の首あたりにまわさせ、子供の尻の下あたりに手を添えれば、特に道具も無しに)背中に乗せて運ぶことができる。人を(特に子供を)背中で運ぶことを[[おんぶ]]という。昭和ころまでは、日本人は(特に男性は)大人になると、年老いた自分の親を背負って(おぶって)運ぶことが多かった。近年では、核家族化が進み、そのかわりに老人の世話は介護制度などによって行われることが増え、また(便利な電動の乗り物ができるなど)やりかたが変わり、壮年が老人を背負って運んでいる姿はめったに見られなくなった。