「メリヤス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 同名ではないし、混同するようなものでもない
編集の要約なし
1行目:
[[File:Knit-schematic.png|thumb|編目の構造]]
'''メリヤス'''(莫大小・目利安)とは、[[編み物|平編み]](メリヤス編み・天竺編み)で編んだ[[編み物|編地]]([[ニット]])・[[布地]]、またはそれらの生地を使用した製品を指す。伸縮性に優れ、[[靴下]]類や[[下着]]類、[[手袋]]や[[帽子]]など日常[[衣類]]の多くに利用されている<ref name=nikkoku>「メリヤス」『[[日本国語大辞典]]』</ref><ref name=onuma>大沼淳ほか監修「天竺編み」「メリヤス」「メリヤス編み」『ファッション辞典』文化出版局、1999年。</ref><ref name=namiki>並木覚「メリヤス」『[[日本大百科全書]]』小学館、1985年。</ref>。
 
1本または数本の糸を輪の形にした輪奈(わな、loop)の中に次の輪奈を入れることを順次繰り返し布状に編む。編み目形状により表メリヤス編みと裏メリヤス編みの2種類があり、編み目を作る編み針の糸の供給方向により緯メリヤス(横メリヤス)と経メリヤス(縦メリヤス)の2種類がある<ref name=nikkoku /><ref name=onuma />。
 
日本では[[編み物]]の伝統が弱く、[[17世紀]]後半[[延宝]] - [[元禄]]年間([[1673年]] - [[1704年]])に、[[スペイン]]や[[ポルトガル]]などから[[靴下]]などの形で編地がもたらされた。そこで、[[ポルトガル語]][[スペイン語]][[靴下]]を意味する[[ポルトガル語]]の「メイアシュ({{lang|pt|meias}})や[[スペイン語]]の「メディアス({{lang|es|medias}})から転訛した「メリヤス」が編み物全般を指すようになった。「莫大小」という漢字は、伸縮性があり「大小がない」こととする説がある<ref name=nikkoku /><ref name=onuma /><ref name=namiki />。主に、武士が殿中に出仕する際の[[足袋]]を作る技法として一部武士から庶民にも広まった。
 
[[1950年代]]までは、[[機械編み]]による薄地の編物全般、[[肌着]]・靴下などの伸縮性を求める衣類全般、または伸縮する生地を広く「メリヤス」と呼んだ。その後、編地の[[衣料]]が一般的になり、まうえ、[[英語]]などから借りた衣服関連の新たな[[外来語]]が多く使われるようになり、現代ではメリヤス(編み)という用語は主に[[肌着]]に用いられ、編地全般は[[ニット]]、アウターのカジュアルウェアは[[ジャージ]]と言われる<ref name=onuma /><ref name=namiki />。そのうち、経編のニットについては「トリコット」とも称される<ref>[http://www.kawada-knit.co.jp/archives/180 トリコットとは | 川田ニット株式会社]</ref><ref>[http://www.seni-search.jp/knit2.html ニットの知識(Knowledge of knit)|繊維業界検索なび]</ref>。
 
== 脚注 ==
12行目:
 
== 関連項目 ==
* [[新潟県]][[見附市]]、[[愛知県]][[岡崎市]]、[[山形県]][[山辺町]]、[[新潟県]][[五泉市]]、[[福島県]][[伊達市 (福島県)|伊達市]]
* [[軍手]]
* [[軍足]]