「松下幸之助商学院」の版間の差分

このような「明徳会」という形で系列電器店同士の「横の絆」を深めているのはパナソニックショップのみとなっており、（[[松下幸之助]]や[[中村邦夫]]のような救世主に恵まれなかった）他社系列電器店（[[日立チェーンストール]]・[[東芝ストアー]]・[[三菱電機ストアー]]・[[シャープフレンドショップ]]・[[ソニーショップ]]）は「明徳会」型の系列店組織を有していないため横の繋がりが希薄になりがちで、従業員同士の仲間作りに苦戦を強いられ孤独に陥りやすい。こうした厳しい環境から他社系列電器店は売り上げ低迷と後継者難により廃業したり（系列電器店としての生き残りをかけて）パナソニックショップへ鞍替えする店舗が多い。同業（パナソニック以外の国内[[電機メーカー]]）他社のこうした「意欲ある系列電器店への公平な販促支援体制確立がパナソニックより大きく後れた」代償はあまりに大きく、（売り上げ不振・後継者難・パナソニックショップへの鞍替えなどにより）パナソニックショップ以外の他社系列電器店は次々と消滅し販売網は（値下げ競争が激しい）量販店やネット通販中心へ移行。こうした現状が著しい販売価格下落による赤字を生む形となり、結局は（不採算分野製品の自社生産撤退や他社への売却・希望退職者募集・工場や営業拠点の統廃合・他社との経営統合など）生き残りをかけた大規模な「聖域なきリストラ」に踏み切らざるを得ない羽目に陥っている（パナソニックショップは看板が突出して目立つためすぐ見つけやすいので集客=顧客新規獲得が比較的容易だが、他社系列電器店の看板は周囲の風景に埋もれて目立たないためアピール力で圧倒的に勝っているパナソニックショップに太刀打ち出来ず、集客=顧客新規獲得に苦戦するケースが多い。加えて後継者の募集・育成も殆ど行われていないため他社系列店の減少はパナソニックショップよりも急激に進行。このためパナソニック以外の同業電機メーカー他社は自社製品を販売してくれる「系列電器店」という販売網を次々と失って赤字決算を計上。この状態から一日も早く脱したいと焦った一部電機メーカーは上辺だけ黒字を取り繕う「[[粉飾決算]]」や「不適切会計」という不正手段に走り、結局はそれが墓穴掘りとなって「自社の信用失墜」という悪循環を生んでいる）。