「棒倒し」の版間の差分

== ルール ==

棒には、人の身長よりも長く(だいたい（おおよそ3~5メートルくらい)5m）、かつ、よじ登れるほどの強度を持つ丸太状の木柱を使用する。この棒には立てて支えるためのロープを数本取り付けられている場合がある。

危険防止のため、競技は[[裸足]]で行うことが多い。[[ラグビー]]用のヘッドキャップを着用する、[[爪]]を切るといった指導がされることもある。また、[[衣類]]を掴まれて頭から落ちないように、また衣類によって[[首]]が絞まらないように、[[上半身]]に[[プライベートゾーン]]が無い男子は上半身[[裸]]になることもある。同様な理由で[[鉢巻]]も禁止の場合もある。一般に殴る蹴るなどの暴力行為・危険行為が反則とされることが多い。男女別、男女混合のいずれで行うかは学校組織により異なる。

== 戦術 ==

== 防衛大学校の棒倒し ==

日本の[[防衛大学校]]において棒倒しは、毎年1回防衛大学校の開校祭において行われ、春の[[カッター (船)|カッター]]競技、年度末の断郊競技に並ぶ3大競技の1つに数えられている。

競技は各[[大隊]]<ref>防大の学生はふだん普段から4つの大隊に分かれ寝食を共にしており、また何かイベントがあるときは大隊ごとに集められる。詳細は[[防衛大学校#学生隊]]を参照。</ref>対抗で行われる。棒倒し自体は[[陸軍士官学校 (日本)|陸軍士官学校]]・[[陸軍航空士官学校]]・[[海軍兵学校 (日本)|海軍兵学校]]といった旧[[日本軍]]の各[[軍学校|学校]]においても行われていたものであり、戦前の時代から続く伝統的な競技の一つである。参加者は所属する大隊の名誉をかけ激しく戦う。い、各大隊毎に緻密な作戦が立てられ、他大隊の練習情報を収集する部隊まで編成される（主に女子学生が行う）ほどである。

攻撃役は上着に各大隊のカラー（赤・青・緑・橙）に染められたシャツを着用、防御役は白のシャツを着用する。試合開始前には、体育学教室の教官（[[幹部自衛官]]）や[[助教]]（[[下士官|曹]]）らの下、人員の点呼が行われ、彼らにより爪が伸びていないかなどの安全点検がなされる。また空手道部やボクシング部などの打撃系校友会（クラブ活動）の学生は攻撃部隊に参加できない。優勝大隊には「棒倒し優勝大隊」と記された看板、優勝旗、優勝カップなどが授与され、学生宿舎に飾られる。

尚なお、2002年に行われた[[陸上自衛隊]][[北部方面隊]]創隊50周年記念行事において、札幌ドームで同様の各[[師団]]対抗棒倒しが行われた。参加者は所属する師団の名誉をかけて戦う。このときの優勝は[[第7師団 (陸上自衛隊)|第7師団]]（隷下に主に[[第11普通科連隊]]、[[第71戦車連隊|第71]]・3個[[第72戦車連隊が主力|第72]]・[[第73戦車連隊|第73戦車連隊]]）である。