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もしこれが1基の[[打ち上げロケット]]における直接上昇によってなされたならば、そのロケットは[[ノヴァロケット]]クラスまで極端に大きくなる必要がある。 これの代案として2つもしくはそれより大きい[[サターンロケット]]クラスのロケットがそれぞれ宇宙船の一部を打ち上げ、月に向かう前に地球の軌道で集合する、地球軌道ランデブーがあった。これは別個に地球離脱ステージを打ち上げなければならない可能性、または軌道上で燃料の入っていないロケットのステージに燃料を再注入する必要があった。
トム・ドラン{{sfnp|Brooks|1979}}は、代案として月軌道ランデブーを提案していたが、これはスペース・タスク・グループのジム・チェンバレンとオーウェン・メイナードが、1960年代初頭においてアポロ計画として実現可能であると考え、研究していたものであった。{{sfnp|Gainor|2001|p=62-66}}この方式では
===利点===
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月軌道ランデブーの主な利点は月軌道から地球に戻ってくるのに必要な推進燃料を、月に着陸し、月軌道に戻ってくる際に不必要な荷重として運ぶ必要がないため、宇宙船の総重量の節約ができることである。本来不必要な荷重である、後で使われる推進燃料を搭載すると、その重量のために、はじめにより多くの燃料によって推進燃料を運ばなければない。同様に増加した推進燃料がさらなるタンクの貯蔵量を必要としてしまう。したがって推進燃料の節約は相乗効果がある。結果として生じる重量の増加は同様に着陸のための推力を大きくする必要を招き、そしてそれはより大きく、より重いエンジンを意味するのである。{{sfnp|Reeves|2005}}
地球の軌道上で月に向かう宇宙船が集合する方法は明確には定義されていなかった。そして直径
月着陸船のデザインによって宇宙飛行士たちはおよそ地表から4.6mの位置にある窓から自分たちが着陸する場所をはっきり見ることができた。それに対して司令船の中からでは、少なくとも地表から12mから15mの位置からテレビのスクリーンを通してしか着陸する場所を見ることができなかった。
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数か月のうちに、NASAは実際に月軌道ランデブーに注目し、そして内外の機関が驚いたことに、ダークホース的候補であった月軌道ランデブーは瞬く間に第一候補になった。いくつかの要因がこの問題に賛成する方向を決定付けた。一つ目に巨大な[[ノヴァロケット]]を建設するのに必要な時間と資金から、直接降下方式への増大する失望が存在していたことがあった。二つ目に地球軌道ランデブーでさえ、必要とする比較的大きな宇宙船が月に軟着陸するほど巧みな方向転換ができるかという技術的な不安が増加していたことである。
月軌道ランデブーに賛成して主張を撤回した最初の主要なグループはロバート・ギルラスのグループであり、その時はまだラングレーにあったグループだったが、すぐに[[ヒューストン]]に移った。理解を示した二つ目のグループは[[ハンツビル]]にある[[マーシャル宇宙飛行センター]]の[[フォン・ブラウン]]のチームだった。もともと月軌道ランデブーを支持していたラングレー研究所の面々に加えて、これら
==脚注==
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