「丸山眞男」の版間の差分

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* 日本政治[[思想史]]研究に対しては、近世思想史の解釈が恣意的<ref>「自然」と「作為」という概念を無理にあてはめている等</ref>との批判がある。また、経書学・日本思想史の立場から、漢籍読解の稚拙さを指摘する論考もある。
* 丸山のゼミナール出身である[[橋川文三]]は、師を継承しながらも、論文「昭和超国家主義の諸相」にて、丸山に批判を加えた<ref>『橋川文三著作集 5』(筑摩書房、新版全10巻)より</ref>。
* [[梅原猛]]は、思想的伝統が日本には形成されなかったと定義する丸山に対し、『[[法華経]]』などの古典などを読まず、また、日本の美術、文学、風俗を調査せずにその様な断定を行うのは許しがたいと批判した<ref>梅原猛『美と宗教の発見』(筑摩書房、1969年、新版 ちくま学芸文庫)</ref>。
* [[水谷三公]]は、学者としての丸山を尊敬しつつも、その政治的言説がアメリカを批判して[[北朝鮮]]や[[ソ連]]に傾くものだったとし、「外交オンチ」「政治的蓄膿症」と言われても仕方がないと評した<ref>水谷三公 『丸山真男』 ちくま新書</ref>。
* [[大塚久雄]]が、[[梶山力]]と共訳だった[[マックス・ヴェーバー]] 『[[プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神]]』を、のちに大塚の単独訳にしたことを、ヴェーバー研究者の[[安藤英治]]が批判し、梶山の単独訳版を改訂刊行しようとした。その際に丸山が圧力をかけてきたと、同じ研究者の[[羽入辰郎]]は批判している<ref>[[羽入辰郎]]『学問とは何か』、[[ミネルヴァ書房]]</ref>。