「ラファール (航空機)」の版間の差分

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ラファールは、[[翼平面形#クロースカップルドデルタ翼|クロースカップルドデルタ翼]]機である。後退角は45度で、翼端をカットした台形型のクリップドデルタである。無尾翼デルタ翼の場合は低翼配置にする例が多いが、本機の場合は、地上からのクリアランスと[[ミサイル]]をはじめとした大型兵装の搭載スペースを確保し、さらに決して余裕があるとはいえない推力を補うために空気抵抗の少ない[[単葉機#主翼取付方法による分類|中翼配置]]を採用している。そして主翼の付け根の前方の延長線上にカナードを装備した<ref group="注">この配置はタイフーンや[[サーブ 39 グリペン|グリペン]]などの欧州[[第4世代ジェット戦闘機]]に共通する特徴である</ref>。
 
前部胴体は内側にへこんだ逆三角形型をしており、[[エアインテーク]]はそのへこんだ部分に楕円形状に左右2か所設けられている。エアインテーク前の機体形状は独特の曲線で構成されている。この設計により、[[レーダー反射断面積]]こそ[[ユーロファイター タイフーン|タイフーン]]より劣るものの、[[ステルス性]]を向上させている。不時着が難しい洋上における想定外の事態に対するリスクヘッジや任務・戦闘における生残性の向上のために海軍機は双発であることが望ましいとされるが、海空統合機として設計されたラファールの[[ジェットエンジン|エンジン]]も例外ではない。しかし双発型でありながら、小型・軽量のM88エンジンの採用や配置の工夫によって、機体そのものは非常にコンパクトにまとめられている。
 
機体は[[運動能力向上機|静的安定性弱化]]がなされており、[[フライ・バイ・ワイヤ]]により操縦が行われている。操縦系統は[[デジタル]]系統が3チャンネル、[[アナログ]]系統が1チャンネルで、機械系統は設けられていない。縦方向の制御には、先尾翼にあたる[[エンテ型|カナード]]と主翼内側の[[エレボン]]の双方を用いる。