「オートバイ用エンジン」の版間の差分

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== 2ストロークと4ストローク ==
[[4ストローク]]エンジンは2ストロークに比べて、扱いやすいトルク特性を持ち、低燃費で排ガスの炭化水素濃度が低いほか、潤滑管理が容易でエンジン寿命が長いなど、利点が多いことから古くから広く用いられている。小排気量の車種でも1970年代までは4ストロークエンジンが主流であったが、1980年に[[ヤマハ・RZ]]が発売されたのを機に、小排気量でも高出力が得られる利点や、旧来は欠点とされてきた扱いにくいエンジン特性が持つ趣味性が注目され、小排気量の車種を中心に[[2ストローク]]エンジンの採用車種が増えた。しかし、1990年代には世界的な規模の排ガス規制が実施されるようになり、2000年頃には2ストロークエンジンはほとんど採用されることがなくなった<ref>{{cite web|author=つじつかさ|year=2007|month=12|url=http://www.jama.or.jp/lib/jamagazine/200712/05.html|title=特集 クルマ・産業・社会の“流行と変遷の40年”|work=JAMAGAZINE 2007年12月号|pages=5|publisher=一般社団法人日本自動車工業会|language=日本語|accessdate=2011-6-8}}</ref>。
 
;2ピストン式
:[[File:Derbi 95 engine.JPG|thumb|1954年式[[デルビ|デルビ・95]]の単気筒2ピストンエンジン]]
:{{Main|スプリット・シングル (内燃機関)}}
:1912年に[[イタリア]]の[[ガレリ]]により考案された2ストロークエンジンで、シリンダー内をユニフロー(一方向流れ)として掃気効率を向上するために1つの燃焼室に2つのピストンが用いられた形式である。オートバイ用としては戦前から1970年代前半まで、[[ドイツ]]の[[DKW]]や[[オーストリア]]の[[:en:Puch|プフ]]によって、1シリンダー2ピストン式の2ストロークエンジンが製造されていた。'''スプリット・シングル'''({{lang-en-short|Split-single}})とも呼ばれ、日本では'''U型気筒エンジン'''とも呼ばれていた。
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== シリンダーヘッド ==
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=== その他 ===
オートバイ用エンジンの歴史上は、[[レシプロエンジン]]以外の内燃機関も動力として利用された例もある。その殆どは既に系統が絶えて久しいが、一部の用途では再び見直され表舞台に復活する事例も見受けられる。
 
; ロータリーエンジン
:[[画像:Suzuki_RE5_M2.JPG|right|thumb|ロータリーエンジンを採用した1975年式スズキ・RE-5]]
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; 星型エンジン
:{{Main|星型エンジン}}
:元々は航空機用エンジンとして開発された[[星型エンジン]]は、エンジンの全高が大きくなりがちでオートバイ用エンジンとして採用される例はほとんどなく、後述の[[インホイールエンジン]]やモペッド用の回転式エンジンとして採用された例がいくつかある程度である。あるいは星型エンジン開発のごく初期の時代に、エンジン制作者自身が機関のテストを目的としてオートバイのフレームに比較的小型のエンジンを載せたり、実用性を度外視したカスタムオートバイとして航空機用の星型エンジンを敢えてオートバイに搭載したりといった事例もある。
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; 回転式エンジン
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:1900年代初頭、[[モペッド]]のペダルにあたる部分に小型の回転式エンジンを設置して動力源とする方法が試され、その後フロントホイール内部に回転式エンジンを搭載する[[インホイールエンジン]]が製作された。インホイールエンジンで最も大きな成功を収めたのがドイツの[[:en:Megola]]で、1921年から1925年にかけて少数が製造された。その後100年弱の時を経た2008年、アメリカの[[:en:RevoPower]]社は[[自転車]]用の後付けエンジンである'''The Wheel'''を発売した。
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;スプリット・シングル
 
:[[File:Derbi 95 engine.JPG|thumb|1954年式[[デルビ|デルビ・95]]の単気筒2ピストンエンジン]]
:{{Main|スプリット・シングル (内燃機関)}}
:1912年に[[イタリア]]の[[ガレリ]]により考案された2ストロークエンジンで、シリンダー内をユニフロー(一方向流れ)として掃気効率を向上するために1つの燃焼室に2つのピストンが用いられた形式である。オートバイ用としては戦前から1970年代前半まで、[[ドイツ]]の[[DKW]]や[[オーストリア]]の[[:en:Puch|プフ]]によって、1シリンダー2ピストン式の2ストロークエンジンが製造されていた。'''スプリット・シングル'''({{lang-en-short|Split-single}})とも呼ばれ、日本では'''U型気筒エンジン'''とも呼ばれていた。
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== ディーゼルエンジン ==
[[File:Track_T-800_CDI.jpg|thumb|right|ディーゼルエンジンを採用する2011年式Track T-800CDI]]