「リボルビング払い」の版間の差分

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リボルビングの回転信用の別名の追加,リボ払い顧客誘導部分のリスト化,Category:融資・ローン,Category:クレジットカード追加
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==概要==
リボ払いは、毎月あらかじめ指定した一定額を返済してゆく方式である。回数指定の分割払いが各々の件に個別に指定するものであるのに対し、リボ払いでは各々の件に対してではなく残高全体について毎月返済することによって合計残高を減らしてゆく。「リボルビング」の原型動詞 "revolve" は「回転する」意味があるため([[回転式拳銃]]をリボルバーともいう)、回転信用とも呼ばれる。<ref>[https://www.hakodate-shinkin.jp/s_hcard.html 函館信用金庫・商品のご案内]</ref>
 
また、リボルビング払いにおいて毎月支払う最小の返済義務額のことを[[ミニマムペイメント]]と呼ぶ。ミニマムペイメント自体をリボルビング払いの本質と誤解されがちだが、あくまでも支払い最小額を指す言葉である。また、後述する'''残高スライド方式'''のことを'''ミニマムペイメント方式'''と呼ぶこともある。
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リボルビング払いの問題点としては、
*借入額が増えても毎月の返済額が変わらないため、借金をしているという意識が薄れる。結果、知らず知らずのうちに借入を増やしてしまいがちになる。
*借入額が増えると返済期間が長くなり、'''利息の負担が激増'''する。
*返済総額が分かりにくく、利息の多さが実感できなくなる。
などがあげられる。実際、返済額に対して借入額が多くなると、'''利息ばかり払い続けて[[元本]]がほとんど減らない'''という状況に陥る。[[消費者金融]]で[[多重債務]]に陥るのは大半がこのケースである。
 
しかし現実には消費者金融の返済方法の9割はリボルビング払いで占められているともいわれる。リボルビング払いが多重債務者を生む元凶になっているとの批判を受け[[日本貸金業協会]]はリボルビング払いの返済期限を30万円以下の場合は原則3年以内、30万円を超える場合は原則5年以内とする自主規制を[[2007年]]12月に設けた。2010年6月18日には、[[貸金業]]者からの個人の借入総額が年収の3分の1に制限される[[貸金業法]]の改正(いわゆる総量規制)が施行された。これによりリボルビング払いも含めて顧客の返済限度を超える高額の借り入れが法的にも禁止されることとなった。
 
一方、[[クレジットカード]]のショッピング枠は貸金業法の規制を受けないため、前述の総量規制で借り入れができなくなった債務者がクレジットカード会社のリボルビング払いに移行し、返済に耐えられなくなるトラブルが急増している<ref>[http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20101209/Mainichi_20101210k0000m020095000c.html <リボ払い>トラブル急増 改正貸金業法が影響]exciteニュース 2010年12月9日{{リンク切れ|date=2014年5月}}</ref>。
 
もともとクレジットカード業界においては、多額の利息収入を見込めるリボルビング払いに顧客を誘導する傾向が少なからず見られた。特に、[[グレーゾーン金利]]問題で、収益源であったカードローンの金利が引き下げられた影響で、その傾向は顕著になっている。

具体的には
* リボルビング払いで買い物をすると特典([[ポイント]]の優遇など)を与える
* リボルビング払い専用のカードのみ年会費無料にする
* 他の返済方法からリボルビング払いにいつでも簡単に変更できるがその逆はできない
* ネットショップのキャンペーンのページにリボルビング払い専用カードへ変更するボタンを多数・多種類設置する
* 特定の加盟店による商品値下げ・ポイント倍増・タイムセール・限定品などの特典に応じただけでリボルビング払い専用カードへ変更したものとみなす
などである。2010年代に入ってからは、リボルビング払い専用のカードのラインナップが各社間で増えており、ネット上の[[バナー広告]]などを利用して積極的に消費者に売り込みを図っている。だが、たとえショッピング枠であっても[[破産]](いわゆる「カード破産」)の危険があることに変わりはなく、何らかの規制を求める声が根強いが、現状では野放しになっている<ref>[http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kasikin/20060421.html 金融庁「貸金業制度等に関する懇談会」]</ref>。
 
==過払金==
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==分割払いとの違い==
[[割賦販売|分割払い]]は商品の購入など、利用(取引)ごとに支払いが分割される。このため、商品ごとに毎月の返済額が計算される。これに対し、リボルビング払いでは'''毎月の利用総額に対して支払額を分割する'''。分割払いは店頭で分割回数を指定するのに対し、リボルビング払いは店頭では一括払いとして扱われる。このため、分割払いに対応していない店舗であっても実質的には分割して支払うことが可能になると言える。
 
==リボルビング払いの種類==
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===残高スライド方式===
毎月、〆日における借入残高を確定し借入残高に応じて段階的に返済定額(ミニマムペイメント)または定率を変更する方式(スライド制)の総称。残高スライド方式は大別して'''残高スライド定額方式'''と'''残高スライド定率方式'''に分かれ、それぞれが更に'''元利均等方式'''および'''元金均等方式'''に分類される。
====残高スライド定額方式====
残高スライド方式のうち、借入残高に応じて段階的に返済定額を変更する方式。定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
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[[Category:貸金業]]
[[Category:クレジットカード]]
[[Category:融資・ローン]]