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{{出典の明記=2015年11月22日 (日) 21:28 (UTC)}}
{{基礎情報 会社
|社名 = 株式会社加藤製作所
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== 沿革 ==
* [[1895年]] - 個人事業として加藤鉄工所が創業<ref>{{Cite web
|url= http://www.kato-works.co.jp/profile/enkaku.html
|title= 沿革
|accessdate= 2015/11/28
|publisher= 株式会社加藤製作所
}}</ref>。
* [[1923年]] - 内燃機関車の生産を開始。
* [[1935年]] - 法人化し、株式会社加藤製作所を設立(代表取締役加藤秀三郎<ref>[{{NDLDC|1072916/611}} 『人事興信録. 第11版(昭和12年) 』](国立国会図書館デジタルコレクション)</ref>)<ref>[{{NDLDC|1074326/89}} 『日本全国銀行会社録. 第45回(昭和12年)』](国立国会図書館デジタルコレクション)</ref>。
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その作風はライバルであった酒井工作所が主たる顧客である森林鉄道の軌道条件の特殊性からF型ディーゼル機関車のように野心的な設計を試みる傾向があったのに対し、こちらは砂塵や泥などが機構部に入り込むことが当然、という厳しくかつ乱暴な使用条件にさらされる建設業界が主要顧客であったためもあり、総じて手堅く単純で平凡な設計に終始した。
 
この他[[日本国有鉄道|国鉄]]向けの[[貨車移動機]]や、純然たる[[地方鉄道法|地方鉄道]]向けディーゼル機関車にも製造実績がある<ref>{{Cite web
|url= http://betsukai.jp/blog/0001/index.php?ID=1067
|title= 別海町指定文化財「旧別海村営軌道風連線奥行臼停留所」
|accessdate= 2015/11/28
|publisher= [[別海町]]
}} この画像の緑色の機関車が加藤製である。</ref>。
 
[[1960年代]]に入り自動車、特に[[ダンプカー]]などの大型[[貨物自動車|トラック]]が普及すると、これらの小型内燃機関車製造事業は大打撃を受けた。そのため工事用軌道のトラックへの転換が急速に進んだ1960年代後半には機関車事業から撤退し、以後は建設機械専業へと業態転換がなされることとなった。
 
なお、約40年にわたって量産されたそれらの小型機関車の大半は既に廃棄・解体されて現存しないが、[[山形県]][[真室川町]]の町営温泉施設[[梅里苑]]の敷地内で、夏季限定ながら4.8tディーゼル機関車の運行が行われており、車両は平成20年2月に[[経済産業省]]の[[近代化産業遺産]]として登録されている。また、[[大井川鐵道]]の[[大井川鉄道DB1形ディーゼル機関車|DB1形]]2両が現在も車籍を残している他、[[木曽森林鉄道|王滝森林鉄道]]を筆頭とする各地の森林鉄道や建設省利根川上流工事事務所をはじめとする工事軌道等で使用されていた小型機のいくつかが記念物として保存展示されている。海外においては、[[台湾]]の東部運材鉄道や七股塩場鉄道、布袋塩場鉄道で使用されていたものが池南国家森林遊楽区、林田山林業文化園区、南華森林公園及び台湾塩博物館、七股塩田旅遊服務中心前に保存展示されている他、花蓮県の[[民宿]]が動態保存している例があり、布袋塩場では非公開保存している<ref>蘇昭旭、『台灣輕便鐵道小火車』、2011年、人人出版、新荘{{Cite ISBN 978-986-6435-53-9</ref>。web
|url= http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/nipponsaikoh/pdf/isangun_zoku.pdf
|title= 平成20年度「近代化産業遺産群続 33」
|accessdate= 2015/11/28
|format= PDF
|pages= 41-43
|publisher= 経済産業省
}}</ref>。また、[[大井川鐵道]]の[[大井川鉄道DB1形ディーゼル機関車|DB1形]]2両が現在も車籍を残している他、[[木曽森林鉄道|王滝森林鉄道]]を筆頭とする各地の森林鉄道や建設省利根川上流工事事務所をはじめとする工事軌道等で使用されていた小型機のいくつかが記念物として保存展示されている<ref>{{Cite web
|url= http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2012/05/post_292.html
|title= 「川の駅」に保存された加藤くん。
|accessdate= 2015/11/28
|author= [[名取紀之]]
|date= 2012/05/01
|work= 編集長敬白
|publisher= [[ネコ・パブリッシング]]
}}</ref>
。海外においては、[[台湾]]の東部運材鉄道や七股塩場鉄道、布袋塩場鉄道で使用されていたものが池南国家森林遊楽区、林田山林業文化園区、南華森林公園及び台湾塩博物館、七股塩田旅遊服務中心前に保存展示されている他、花蓮県の[[民宿]]が動態保存している例があり、布袋塩場では非公開保存している<ref>蘇昭旭、『台灣輕便鐵道小火車』、2011年、人人出版、新荘 ISBN 978-986-6435-53-9</ref>。
 
製造終了してから年数が経過しているが、昭和62年に「加藤製作所の機関車」、平成26年に「加藤製作所 機関車図鑑」が、それぞれ出版されている。いずれも加藤製作所が協力している。
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など
 
== 脚注出典 ==
{{Reflist}}
<references/>
{{脚注ヘルプ}}
 
== 外部リンク ==
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* [http://www.kato-works.co.jp/ 加藤製作所]
*戦前の広告[{{NDLDC|2956384/16}} 『官報』1926年10月4日](国立国会図書館デジタルコレクション)
 
{{DEFAULTSORT:かとうせいさくしよ}}
[[Category:日本の機械工業]]